8月28日、作家・京極夏彦さん公認で、京極さんの人気シリーズ『百鬼夜行』の世界観や登場人物を生かしたオリジナル小説を発表していくシェアード・ワールドシリーズ「薔薇十字叢書」が発表された。
第1弾として10月に4作品が発売予定。KADOKAWA 富士見L文庫からは、『天邪鬼の輩(あまのじゃくのともがら)』(著:愁堂れな イラスト:遠田志帆)、『桟敷童の誕(さじきわらしのいつわり)』(著:佐々木禎子 イラスト:THORES柴本)、講談社X文庫ホワイトハートからは『ジュリエット・ゲェム』(著:佐々原史緒 イラスト:すがはら竜)、『石榴(ねこ)は見た 古書肆(こしょし) 京極堂内聞』(著:三津留ゆう イラスト:カズキヨネ)。
11月には、KADOKAWA 富士見L文庫から『神社姫(くだん)の森』(著:春日みかげ イラスト:睦月ムンク)、講談社ラノベ文庫から『ヴァルプルギスの火祭(かさい)』(著:三門鉄狼 イラスト:るろお)の発売が予定されている。
「百鬼夜行」シリーズは、戦後まもない東京を舞台にした作品群。シリーズ1作目の『姑獲鳥の夏』は京極さんのデビュー作でもあり、メフィスト賞創設のきっかけにもなった。2005年には映画化もされている。
©KADOKAWA CORPORATION 2015
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