Linux Column:Windows XPって結局どうなのよ?
【国内記事】 | 2001.11.20 |
2001年11月15日の夜,正確には2001年11月16日午前0時に,私は秋葉原にいた。そう,Windows XPの発売日だ。私はギリギリになるまで,それを知らなかった。
なぜなら,いつも秋葉原をうろついているときに,CPUやらメモリやらハードディスクやらとセットでOEM版とやらを購入することができるようになって久しいことを知っているからだ。しかし,いろいろなメーリングリストなどでも,ほとんどXPの話題は出ていない。トラブルの話もだ。実に静かだ……。
そして,やって来た夜の秋葉原も静かだった。筆者は,秋葉原の某店から呼ばれて,ちょいと一発盛り上げようと11時前に秋葉原についた。しかし,どの店もビラ配りのお姉さんの方が明らかに多い店頭だ。どこもかしこも,そんな感じだった。
某店では,「XPの夜だからこそ,Linuxユーザー集まれ」を合言葉に特売を敢行。目玉は,Nanaoの15インチモニターが2万2800円。激安だ。これを目当てにしたLinuxユーザー(もしかしたらBSDユーザーやWindowsユーザー?)が6Fフロアに溢れ返って,用意された飲み物やらお菓子を食べながら談笑していた。ここは外の寒風とは関係ない。というか野郎臭い(笑)。これを見ると,外で並んでWindows XPを買おうとしている人たちは一体何なんだろうかと考えてしまう。
私は衣装(?)のペンギンスーツ(もちろん自前)に着替えると,店の外に出てみた。
寒い。寒すぎる。
もちろん風も冷たいが,ほとんど人が通らないのだ。隣の店にも,ほとんど人がいない。いるのはスーツに背広の,明らかに業界関係者だけだ。客がいないのではどうにもならないので,とっとと店に引き上げる。
Windows 2000の時はこうじゃなかった。
結局,この「お寒い」状態はカウントダウンまで続き,確かにカウントダウンの時には車道に人が溢れるぐらい人がいたが,終わるとさーっと潮が引くようにいなくなっていった。歩いている人は何も下げていない(買わないのか,お前ら!)。目立つのは特売液晶モニターを重そうにぶら下げるホクホク顔の人々だけ(本当に!)。そして秋葉原には,相変わらず業界関係者しかいないのであった。
まぁ,こんなものなのだろうか?
筆者もお祭り騒ぎは好きなので,理由はなんだっていいのだが,もう少し盛り上がってくれてもいいんではないの,と思ってしまった。モノがWindowsだろうとなんだろうと,いいのだ。こんなご時世だからこそ,まずはIT全体の盛り上がりがほしい。と思ったのだが,ちっとも起爆剤にはなりそうにもない。
確かに,「リモートデスクトップは面白そう」と思うのだが,いざ一本となると仕事上動作検証用に1本必要かな,と思う程度。Windows 2000 Professionalで事足りてしまう。
敵か味方か,どっちかは人それぞれだとは思うが,もうちょっと頑張ってほしいぞ,Windows XP……!
そういえば,エンタープライズチャンネルのT記者に取材されたが,筆者だとは気がついてもらえなかったようだ。まさかコラムニストがあんな格好で,秋葉原にいるとは思いもよらなかったのだろう(笑)。
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