ビーコンIT,XMLデータベースの最新版「Taminoバージョン3.1」を発表

【国内記事】2002.01.30

 ビーコンインフォメーションテクノロジー(ビーコンIT)は1月30日,独ソフトウェアAGが開発し同社が販売するXMLネイティブデータベースの最新バージョン「Tamino(タミーノ)バージョン3.1日本語版」の販売を,4月1日より開始することを発表した。

 Taminoバージョン3.1は,XMLデータ構造をそのまま保存することができる100%Pure XMLで開発されたネイティブXMLデータベース。既存のリレーショナルデータベースやアプリケーションとのマッピング機能を搭載するほか,非XMLオブジェクトのハンドリングも可能という。

 最新バージョンでは,XMLスキーマやXSLTなどのW3C(World Wide Web Consortium)標準をサポートしたほか,XMLアプリケーション開発環境の強化,WebDEVサポート,EJBサポートなど,さまざまな機能が拡張されている。また,2002年度の第1四半期には,Solaris 8に対応した64ビット版のTaminoバージョン3.1もリリースされる予定という。

 今後は,XMLスキーマへの完全準拠やXQueryのサポートなど,より業界標準技術を取り入れて機能強化したTaminoバージョン4.1を2002年度下期にリリースするほか,PocketPCなどのPDAと基幹業務システム間で非同期によるXMLデータのやり取りを可能にする「モーバイルTamino」も製品化する計画という。

 同製品の開発元であるソフトウェアAGは,Taminoの販売戦略として,アプリケーションサーバベンダーとの積極的なアライアンスを展開している。現在,IBMの「WebSphere」,ヒューレット・パッカード(HP)の「hp application server」,BEAの「WebLogic」,iPlanetの「iPlanet Application Server」との連携が可能という。

 日本では同日,日本HPとの提携を発表。hp application serverとTaminoだけでなく,同社が100%Javaで開発したインテグレーションミドルウェア「EXTENS Xuras」(エクステス・ジュラス)との組み合わせなど,Webサービス構築ソリューションの分野を強力に推進していく予定としている。EXTENS Xurasを利用することで,メインフレーム上で管理されているデータやアプリケーションに手を加えることなく,短期間かつ低コストでXMLアプリケーションと連携することができるという。

 Taminoバージョン3.1の価格は1CPU当たり600万円より。2002年中にライセンス販売で10億円,SIやサポートも含めると200億円のビジネスを見込んでいるという。

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[山下竜大 ,ITmedia]