エンタープライズ:トピックス | 2002年5月29日更新 |
IBM BB Access第2弾,「DB2 Day」を東京・名古屋・大阪で同時開催
同社は2月下旬,ブロードバンドによって顧客やパートナーらとのコミュニケーションを密にしていく戦略や施策として「IBM BB Access」構想を発表した。3月にはその第一弾として,箱崎事業所の顧客向け施設のブロードバンド化が図られていた。顧客にブロードバンドで加速するe-ビジネスソリューションを実際に体験してもらうのが狙いだ。
日本IBMのマーケティングを統括する堀田一芙常務は,「かつてワンツーワン・マーケティングが喧伝されたが,今やブロードバンドを活用し,リアルタイムで双方向にコミュニケーションする時代だ」と話している。
DB2 Day 2002も,そうしたIBM BB Access構想の一環として位置付けられ,東京・箱崎事業所内にも複数の会場が設けられたほか,大阪および名古屋の各事業所とも相互に結んだ。
今回使われたe-セミナー・システムでは,映像はMPEG-4で配信し,これにLotus Sametimeによるプレゼンテーションのスライドを組み合わせている。ビデオカメラの映像をIBM IntelliStationでMPEG-4にエンコードし,各事業所のIntelliStationでデコードするため,従来の専用回線と専用機を用いる場合と比較すれば,大幅なコストダウンが図れるという。
さらにシステム自体には,MPEG-4だけでなく,H.323による映像配信機能も盛り込まれており,例えば,ISDNだけの拠点や顧客サイトでもH.323準拠のテレビ会議システムで利用できる。
DB2 Day 2002では,参加者にリアルなe-セミナーを体験してもらうため,各会場から講演者に対する質問を受け付けただけでなく,大阪と名古屋からもセッションを中継するなど工夫した。
DB2担当の大沼啓希技術理事は名古屋事業所からセミナーを行った。右はLotus Sametimeによるスライド |
日本IBMでは,教育機関での利用が期待できるほか,企業でも経営幹部のスピーチを全国の支社に配信したり,地方で開催されるセミナーにスケジュール多忙な著名人の講演を組み込んだりと,幅広い用途が考えられるとしている。
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[ ITmedia]