| エンタープライズ:トピックス | 2002年6月03日更新 |
本格化する企業ポータル 〜1つのテクノロジーにより業務の生産性向上とシステム管理コスト削減の両面に貢献〜
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企業ポータルにもこれと全く同じことがいえる。企業ポータルとは、企業システムに蓄積されたデータから必要なものを情報として容易に、そして迅速に取り出すことが可能な仕組みを提供することで、日々の業務を効率を向上させ、情報管理コストを大幅に削減できるソリューションとして本格的に注目を集め始めている。
企業ポータルを導入することで利用者は、それぞれに必要とする機能を小さな窓として柔軟にWebブラウザ上に並べることで、インターネットやPCサーバ、UNIXサーバ、そしてメインフレームなどに散在するさまざまな情報を単一のビューにより効率的に連携し、利用できる仕組みを実現できる。
最大の特徴は、企業によって、また部署によって、さらには利用する担当者によって、全く異なる企業システムへの入り口(ポータル)を、さまざまな業務ごとにアプリケーションを作り分けることなく、1つのテクノロジーを導入するだけで実現できることにある。
これによりシステム管理者は、システムの導入コストや開発コスト、そして運用管理コストなどを大幅に削減することが可能になる。また、さまざまなプラットフォーム上で稼動する既存のアプリケーションを有効に活用することも可能だ。
例えば、経理部門と営業部門、マーケティング部門では、仕事内容、つまりビジネスプロセスが全く違っている。当然、経理担当者と営業担当者、マーケティング担当者が利用するアプリケーションや情報は違ったもであり、必要になる企業ポータル上の小窓も違ったものになる。さらに言えば、同じ営業部門でも(グループウェアのような基本的な機能以外は)担当者ごとに利用している企業ポータルは違っているだろう。つまり、従業員が1000人いれば、1000通りの企業ポータル環境が存在することになる。
企業ポータルの違いは、ビジネスプロセスだけが要因となるわけではない。例えば、どのベンダーが提供する企業ポータル製品を選択するかによっても大きく環境が変化するし、その製品がどのような技術(Java、XML、ポートレット、ガジェットなど)を採用するかによっても大きく変化する。製品の価格も数十万円のものから数百万円、数千万円のものまで、非常に幅広い選択肢が提供されている。
さらに、企業ポータルがサポートする範囲も幅広く、企業ポータル製品だけを意味する場合もあれば、文書管理システムや全文検索エンジン、グループウェア、ERPアプリケーション、企業システム統合を実現するEAI(Enterprise Application Integration)製品など、ナレッジマネージメントソリューションを構成するさまざまな機能を組み合わせた仕組みを意味することもある。
このような、さまざまな条件を柔軟に吸収できるのが企業ポータルの最大のメリットの1つであるのだが、逆にいえば、どのベンダーが提供するたった1つのテクノロジーを選択することで企業ポータルを成功に導くかが利用者にとって大きなカギになる。
つまり企業ポータル製品を選択する場合には、どのような機能が必要なのか、どのような業務効率を改善したいのかなど、企業ポータルを導入する目的を明確にするとともに、企業ポータル製品を提供しているベンダー各社が企業ポータルについてどのような戦略を持っているかを十分に把握しておくことが必要になる。
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[ ITmedia]

