エンタープライズ:ニュース 2002/07/01 22:43:00 更新


セレスティンホテルの新デジタルVODシステム、N+Iでもプレビュー

七夕の日にグランドオープンする東京・芝のセレスティンホテルは、随所にちりばめられた遊び心とともに、先端のデジタルVODやブロードバンドインターネットが売り物になる。いよいよ7月3日から展示フロアもオープンする「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」のMPTブースでも同システムがデモされるという。

 七夕の日にグランドオープンする東京・芝のセレスティンホテルは、随所にちりばめられた遊び心とともに、先端のデジタルVOD(ビデオ・オン・デマンド)やブロードバンドインターネットが売り物になる。デジタルVODシステムは、LinuxをプラットフォームとしたIBM xSeriesモデル330と米カセナの配信サーバソフトのKasenna MediaBaseを組み合わせたもの。米カセナの販売代理権を持つエム・ピー・テクノロジーズ(MPT)と日本アイ・ビー・エムによる販売協業が5月23日に発表されているが、セレスティンはその最初の顧客となる。

 なお、いよいよ7月3日から展示フロアもオープンする「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」のMPTブースでも同システムがデモされるという。

「セレスティン・ブロメディア・システム」と名づけられた同ホテルのデジタルVODシステムは、蓄積されたMPEG-2のデジタルコンテントがxServer 330ベースのエッジサーバから1Gbps LAN経由で客室まで配信される仕組み。243の全客室には、英ペースのデジタルセットトップボックス、DSL4000が設置され、ハリウッドの新作映画やホテル内のレストランガイドなどが楽しめる。

 これとは別に、最大100Mbpsのインターネット回線も各部屋まで敷かれ、宿泊客はハイスピードインターネットが無料で利用できるという。

 7月1日、MPTのパートナー企業や一部のブレスを対象にしたプレビューが行われ、セレスティンホテルの橋口孝司副総支配人は、「客室を使った新作映画の試写会を企画するなどして、ブロードバンド化されたホテルをアピールしたい」と話している。

 また、日本IBMでマーケティングを担当し、「IBM BB Access」構想を推進した堀田一芙常務(現 ソフトウェア事業担当)は、「ブロードバンドインターネットのコストは劇的に下がり、e-セミナーが現実味を帯びてきた。食事やエンターテイメントのあるホテルが、e-セミナーを顧客にサービスできるようなシステムをIBMも提案していきたい」と話した。

 IBM BB Accessは、ブロードバンドによって顧客やパートナーらとのコミュニケーションを密にし、B2Bマーケティングにつなげていく戦略や施策の総称。日本IBMは5月29日、東京・箱崎事業所で「DB2 Day 2002」を開催、基調講演やブレークアウトセッションは、大阪および名古屋の各事業所にも中継され、約800人の顧客やビジネスパートナーが参加した。

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[浅井英二,ITmedia]