エンタープライズ:ニュース | 2002/07/03 16:22:00 更新 |
インテル、PICMG準拠のモジュラー型通信サーバをデモ
6月末、通信事業者向けの業界標準に基づくモジュラー型通信サーバ製品群を発表したインテルは、「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」の展示フロアにさっそく実機を持ち込み、デモを行っている。PICMG 2.16規格に準拠したさまざまなCompactPCIプロセッサボードが収められたラックが置かれ、データセンターアプリケーションを再現している。
6月末、通信事業者向けの業界標準に基づくモジュラー型通信サーバ製品群を発表したインテルは、「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」の展示フロアにさっそく実機を持ち込み、デモを行っている。
7月3日から展示フロアもオープンしたN+I 2002 Tokyoのインテルブースでは、PICMG(PCI Industy Computer Manufacturors Group)2.16規格に準拠したさまざまなCompactPCIプロセッサボードが収められたラックが置かれ、データセンターアプリケーションを再現している。
PICMG 2.16規格では、バックプレーン接続としてイーサネットがサポートされており、インテルでは「ZT 5090」と呼ばれる高さ4Uのパケットスイッチ機能を備えたシャーシを用意している。ZT 5090には、CompactPCIスロットが8個あり、1枚のスイッチボードと7枚のプロセッサボードが装着できる。ちょうど各サーバがネットワーク上で互いに接続されているイメージだ。
デモでは、Webサーバ、VPNゲートウェイ、ロードバランサーをそれぞれ、低消費電力版のPentium III/850MHzを搭載したCompactPCIプロセッサボード上で走らせ、イーサネットスイッチで互いに接続し、さまざまなネットワーク技術を統合したソリューションに仕立て上げている。
PICMG 2.16規格のフォームファクターでは、クロックスピードの高速化やデュアルCPU化が難しいが、将来の規格として、既にPICMG 3.0(通称 Advanced TCA)も策定中で早ければ今秋にもまとまる。ボード自体がかなり大きくなったほか、バックプレーンの容量が大幅に引き上げられるほか、InfiniBandのような新しい技術もシームレスに対応できるようになるという。
PICMG 2.16準拠のCompactPCIプロセッサボードが収められたラック。左手前の緑のボードは3.0のプロトタイプ
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[浅井英二,ITmedia]