エンタープライズ:ニュース 2002/07/09 22:01:00 更新


BEA DevCon 2002開幕:「分散と統合がエンタープライズのカギ」とBEAのチュアングCEO

日本BEAは7月9日、開発者向けイベント「BEA Developer Conference 2002」を開催。同カンファレンスのために来日した米BEAのCEO、アルフレッド・チュアング氏は、「統合プラットフォームを有効に活用した分散と統合がエンタープライズのカギ」とした。

 日本BEAシステムズは7月9日、都内ホテルでJ2EE開発者向けのイベント「BEA Developer Conference 2002」を開催した。同カンファレンスは、有料のイベントでありながら1500名の事前登録があったという。明日(10日)まで開催されている。

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米BEAのCEO、アルフレッド・チュアング氏

 同カンファレンスの基調講演のために来日した米BEAシステムズのCEO(最高経営責任者)、アルフレッド・チュアング氏は、プレス向けに開催された統合アプリケーション構築プラットフォーム製品「BEA WebLogic Platform 7.0J」のローンチイベントで「エンタープライズ環境を実現するためには統合プラットフォームを有効に活用した分散と統合がカギになる」と話した。

 具体的には、Webアーキテクチャをサポートし、オープンスタンダードをベースとしていることがITプラットフォームの実現に必要な条件という。「コンポーネントベースの分散コンピューティングを実現できるだけでなく、すべての情報に統合されたアクセスできることが重要だ。また、高度なセキュリティと、高い運用・管理性も必要だ」とチュアング氏。

 同氏は、「これからのITインフラ構築では、既に企業システムに蓄積されている情報を最大限に有効利用することが必要であり、あらゆる利用者に情報をいつでも、どこにいても提供できる仕組みを実現しなければならない。そのために開発されたプラットフォーム製品がBEA WebLogic Platformだ」と言う。

 BEAでは、エンタープライズ統合の実現のためには、「アプリケーションインフラ」をだけでなく、「パーベイシブインテグレーション」「グローバルWebサービス」の3つの重要なステップがあるという。BEA WebLogic Platformは、この3つのステップがすべて搭載されているという。

「われわれは、(BEA WebLogic Platformでエンタープライズに必要な)完全な仕組みを提供する。この統合的なアーキテクチャにより、シンプルな開発・実装・管理環境を実現し、拡張可能なインフラを提供することが可能だ」(チュアング氏)

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関連リンク
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[山下竜大,ITmedia]