エンタープライズ:ニュース | 2002/09/28 17:18:00 更新 |
SGI社長、「次はコンテンツの時代」とアピール
SGIは、「SGI Solution Fair 2002」を開催している。キーノートでは、米SGIの会長兼CEOのロバート・ビショップ氏、日本SGIの和泉法夫氏が講演し、「ビジュアライゼーション」「スケーラビリティ」「ブロードバンド」を今後も同社のコアコンピタンスとしていくことを伝えた。
SGIは、ソリューションを重視する今後の事業展開を紹介するセミナー「SGI Solution Fair 2002」を9月26日から2日間に渡って都内のホテルで開催している。2日目となる9月27日のキーノートでは、米SGIの会長兼CEOのロバート・ビショップ氏、日本SGIの和泉法夫氏が講演し、「ビジュアライゼーション」「スケーラビリティ」「ブロードバンド」を同社のコアコンピタンスとしていくことを伝えた。
また、この日は、同社の技術が支えていく分野を代表して、ロボット開発で知られる、ソニーコンピュータサイエンス研究所の北野宏明取締役副所長も講演し、米国テロでのレスキューで活躍したロボット技術なども紹介されている。(関連記事)
来場者に対して「いかにSGIが協力できるか」を訴えたビショップCEO
一方、和泉氏は、コンピューティングの歴史が「メインフレームシステム、PC、ネットワーク、コンテンツ」という変遷をたどると話す。この間、例えばメインフレームを扱っていた技術者は、PCを軽く見ていたという。同様に、PCのユーザーも初期のネットワークには懐疑的だったとする。同じ流れで、「多くの人がコンテンツ作りをバカにしていないか? 」と問いかけた。
同氏によれば、ブロードバンドの普及により、流れるデータ、つまりコンテンツの質が問われる時代になりつつあるという。
「人類の生み出したデータはこれまで18エクサバイト(テラの次の単位)だが、今後10年間だけで新たに18エクサバイトが生み出されるだろう」(和泉氏)
同社は、MPEG-4やMedia ASPサービス、可視化ソリューションをテーマにした技術を顧客の事業を助けるソリューションの形で展開していく。
また、先日米国で行われたIDF(Intel Developer Forum)では、64ビットのIAサーバであるItanium 2の64CPU構成の同社のシステムが、メモリバンド幅のベンチマークであるSTREAM Triadで世界記録を更新したことも紹介されている。SGI NUMAflex共有メモリシステムアーキテクチャに基づき、シングルシステムイメージでのLinuxの大幅な拡張を実現したとしている。
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日本SGI
[怒賀新也,ITmedia]