エンタープライズ:ニュース 2002/12/11 23:26:00 更新


エージーテック、「Pervasive.SQL V8 日本語版」を発表

エージーテックは、米パーベイシブの組込型データベースソフトウェアのPervasive.SQLシリーズの最新版「Pervasive.SQL V8 日本語版」を発表した。同製品は、Oracleなどがターゲットとする大企業ではなく、中小規模の企業での利用を想定したもの。

 エージーテックは12月11日、同社が販売する米パーベイシブの組込型データベース(DB)ソフトウェアのPervasive.SQLシリーズの最新版「Pervasive.SQL V8 日本語版」を発表した。同製品は、Oracleなどがターゲットとする大企業ではなく、中小規模の企業での利用を想定したもの。同日から受注を開始する。Pervasive.SQL V8の特徴として挙げられたのは、BtrieveとSQLエンジンをデュアル装備することによって強化されたパフォーマンスや、アプリケーションへの組み込みのしやすさ、TCOの削減、マルチ環境への対応など。エージーテックは、Pervasive.SQLの前身となるBtrieveを15年にわたり国内で販売およびサポートしてきたという経緯がある。

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オラクルやIBMおよびSQL Serverと、Accessとの間の中小規模企業市場をターゲットにすると話す米パーベイシブのデイブ・シコーラCEO

 Pervasive.SQL V8のエンジンとなるMKDE(MicroKernel Database Engine)に加えられたパフォーマンスの改善では、動的キャッシュの強化がアピールされた。動的キャッシュでは、DBキャッシュによって占有されていたメモリが、DBの利用とシステム負荷の必要性に応じて動的に拡張および縮小する。

 この機能により、処理の多くをキャッシュで行い、HDDに書き込みに行く頻度を少なくすることでパフォーマンスを挙げることができる。さらに、HDDへの書き込みは、4Kバイトのデータを1つの塊にし、64Kバイト単位でHDDに書き込めること(Turbo Write Accelerator)も、処理速度を挙げるための重要な技術だとしている。

 一方、Pervasive.SQL V8は自己調整型エンジンを採用しており、メンテナンス作業を軽減したり、専任のDB管理者が必要なくなることによるTCOの削減が可能になるという。

 ユーザー事例として、POS対応総合管理ソフト「商メイト」を提供するカクダなどが紹介されている。

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[怒賀新也,ITmedia]