エンタープライズ:ニュース 2003/03/06 21:42:00 更新


今年のベリタスは「日本市場にきっちりコミット」と木村社長

ベリタスソフトウェアの代表取締役社長の木村裕之氏は3月5日、就任以来初のプレス向け説明会を開催。先日発表した戦略に沿って、日本市場におけるブランド確立とデータ管理の実現に向けて活動していくとした。

「ベンダーやプラットフォームに関係なく、既存のシステムを活かしながら、データの管理と保護をきっちりできる。これがベリタスの強みだ」――ベリタスソフトウェアの代表取締役社長の木村裕之氏は3月5日、就任以来初のプレス向け説明会でこのように語った。

 今年1月27日付けで現職に就任するまでは、サン・マイクロシステムズの常務取締役としてインダストリー営業を担当していた木村氏。率直に言って、他のプラットフォームとの関係を意識せざるを得なかった前職に比べると、「ベリタスは非常にいい位置におり、ありとあらゆるベンダーと共存共栄できる。われわれ(ベリタス)」という。

 木村氏率いる今年のベリタスが目指すのは、日本市場にデータ管理を根付かせ、ベリタスブランドを確立させていくことだ。この目的に向け、先日発表した基本戦略に沿った活動を展開していく。

 1つは、あらゆるプラットフォームで日本語版製品を投入していくこと。既に対応済みのWindowsやSolarisに加え、第1四半期にはLinux対応を、また第2四半期にはAIX対応を果たすほか、HP-UXのサポートも計画に入っているという。これら製品群の背骨となるのが、「Adaptive Software Architecture」(ASA)で、このフレームワークを通じてあらゆるパートナー、アプリケーションとの連携を実現していくという。

 一方販売面では、先ごろ始動した「ベリタス技術者認定プログラム」を通じて、データストレージ専門家の養成に努めるとともに、パートナー支援も強化。従来からの1次代理店に加え、2次、3次の販売代理店についても支援を展開し、「日本市場にきっちりコミットし、パートナーとともにストレージソリューションを提供していく」(木村氏)。

「米国に比べると、日本国内では、データマネジメントやストレージマネジメントという概念はまだまだ(根付いていない)。レプリケーションによるデータ保護やディザスタリカバリ、グローバルなクラスタリングは、まだこれからだ」と木村氏。それだけに、チャンスも大きいという。

「ITはいまやビジネスのインフラ。つまり、データのマネジメントそのものも、ビジネスのインフラとなりつつある。これを強化することで、ひいては日本経済の活性化につなげていければ」――木村氏はこのように抱負を述べている。

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[高橋睦美,ITmedia]