エンタープライズ:ニュース 2003/03/17 23:05:00 更新


日本オラクルがアウトソーシングサービス「Oracle Outsourcing」を開始

日本オラクルは3月17日より、24時間365日体制で顧客システム内の同社製品の運用・管理を行うアウトソーシングサービス「Oracle Outsourcing」を開始した。

 日本オラクルは3月17日より、24時間365日体制で顧客システムの同社製品の運用・管理を行うアウトソーシングサービス「Oracle Outsourcing」を開始した。

 この事業は、同社が1月に発表した中期経営計画「Oracle Japan Innovation 2003」でも触れられていたもの。日本オラクルの専門技術者によって、顧客のシステムをネットワーク経由でリモートから管理し、障害の予防や安定した運用を支援するとともに、万一障害が発生した場合には迅速な対応を行う。これにより顧客は、システムの運用・管理に割いていた手間とコストを削減でき、その分のリソースを他の戦略的な業務に振り分けられるようになるという。

 同サービスは、運用・管理の対象となる製品に応じて3種類に分けられている。「Oracle Technology Outsourcing」では、同社の主力製品である「Oracle9i Database」や「Oracle8i Database」、「Oracle9i Application Server」を対象にアウトソーシングを受託する。年間のサービス料金は、ライセンス定価の36%、600万円から。

 また「E-Business Suite Outsourcing」では「Oracle E-Business Suite 11i」が対象となり、年間のサービス料金は、ライセンス定価の36パーセントである600万円からとなる。また「Oracle Collaboration Suite Release 1」を対象とした「Collaboration Suite Outsourcing」は、1ユーザー当たり年額9000円となる。

 なお同サービスは、システムの設置場所によっても3タイプに分けられている。1つは、顧客サイト内に設置されたシステムを、遠隔地から運用・管理する「@Customer」。2つめは、日本オラクルのパートナー企業が提供するインターネット・データセンター内にシステムを設置し、それをオラクルの技術者が遠隔から監視する「@Partner」。最後の「「@Oracle」は、米オラクルが米国内で運営しているデータセンターにシステムを設置し、オラクルの専門技術者が直接、運用・管理作業を行う仕組みだ。

 なお、アシスト、伊藤忠テクノサイエンス、CSK、新日鉄ソリューションズおよび東芝の各社が、自社運用・管理サービスの1メニューとして、Oracle Outsourcingを提供していく予定だ。

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[ITmedia]