エンタープライズ:コラム 2003/03/26 17:09:00 更新


Linux Column:オープンソース DE 街角パソコン

先日、秋葉原を歩いていたところ、東京三菱銀行の角のスペースが喫煙スペースに変わっていたのには驚いた。中にはインターネット端末が置かれている。こうした端末に「KNOPPIX」を利用してみてはどうだろうか。

 先日、秋葉原を歩いていたところ、東京三菱銀行の角のスペースが喫煙スペースに変わっていたのには驚いた。確かに千代田区は歩行禁煙の条例を打ち出したため、秋葉原も例外なく該当での喫煙が禁止された。おかげで街中は吸殻が捨てられることもなく、雑踏をフラフラ歩いていても根性焼きをされることもなく安心して歩けるようになったのだが、撤退する東京三菱銀行の跡スペースがこんな風になるとは。

 中はインターネット端末が置かれ、自動販売機もあるなどなかなかなもの。立地も相まって、喫煙者の憩いのスペースとなっているようだ。私自身はタバコを吸わないので利用することはないだろうが、逆にここが禁煙のスペースだったらちょっと立ち寄ってみたいかもしれないですね。

 ところで、街角でインターネット端末を見かけることも本当に多くなりました。たとえば不動産屋の店頭には、条件検索でお部屋を探せるシステムを使わせるためのPCが置いてあるし、出張に出かければ四国の高松空港にも、北海道の新千歳空港にも、10分100円で使える高速インターネット端末が置いてありました。まあ、こういうところで利用されているのは大体Windowsの、しかもバージョンがちょっと古くてWindows Meだったりして、いざ使おうと思ったらエラーで落ちてたりすることも多かったりします。

 そこで何が怖いかといって、再起動したらちゃんと動かなくなることですね。普通、この手の端末は外からイタズラされないようにカバーされているので、メンテナンス性は最悪。それをOSの再インストールからシステム設定まで行おうとしたら、それはもう時間がかかることこの上ないでしょうね。

 そこでちょっと思いついたのが、以前このコラムで「インスタントラーメンのようなシステム」としてご紹介した「KNOPPIX」(クノーピクス)を使ったら面白いんじゃないだろうか。これなら、CD-R1枚でOKだし、調子が悪くなっても再起動でOKですよね。ハードROM焼きに比べても、1枚30円ってところだから、例えば100台をバージョンアップしようとしても3000円で済みます。実際には、秋葉原ではいまやCD-Rメディアは100枚2000円以下で売ってるので、多分一番高いのは100枚のCD-Rを焼くための手間賃だろう。

 千代田区では、Linux Cafeの支援などもやっているのだから、思い切って秋葉原にKNOPPIXを使ったインターネット端末を100台ぐらい設置するような試みがあってもいいんじゃないですかね〜。その100台も、小学生中学生を集めてPC自作させてみたりとか。なんか面白いことをやってみよう、という機運が出てくると嬉しいですね。

[宮原 徹,びぎねっと]