エンタープライズ:ニュース 2003/03/28 22:05:00 更新


NSPIXP-2から「dix-ie」へ、国内最大級IXの分散運用を本格開始

WIDEプロジェクトは3月28日、これまで「NSPIXP-2」の名称で運用してきたインターネット相互接続(IX)ポイントの名称を「dix-ie」と改め、都内6拠点での分散運用を開始した。

 WIDEプロジェクトは3月28日、これまで「NSPIXP-2」の名称で運用してきたインターネット相互接続(IX)ポイントの、都内6拠点での分散運用を開始した。これに伴いIXの名称も、「dix-ie(Distributed IX in EDO:ディクシー)」と改めている。

 NSPIXP-2は、WIDEプロジェクトによって1995年より研究開発・運用されてきた国内最大規模のIXポイント。KDDI大手町ビル内で、60社以上のインターネットサービスプロバイダーを相互接続している。

 WIDEプロジェクトでは2001年6月よりNSPIXP-2のIPv6対応を図るとともに、都内複数拠点での相互接続を実施するため、複数のキャリアやISPと協力して「接続ポイントの分散化」に関する研究開発を進めてきた。その成果を踏まえ、このたび分散運用を本格的に開始するとともに、名称の変更を行ったという。

 dix-ieでは、KDDI大手町ビルからMCIワールドコム・ジャパン、三菱電機情報ネットワーク株式会社、NTTコミュニケーションズ、パワードコム、アバヴネットジャパン/グローバルソリ ューションの5社5カ所を光ファイバで接続している。帯域は4Gbpsから10Gbpsで、ここでは10ギガビットイーサネット/ギガビットイーサネットの多重技術が活用されている。

 WIDEプロジェクトでは、dix-ieの本格運用開始に伴い、接続しているISPやコンテンツプロバイダーにより良好なコンテンツ配信環境を提供できるうえ、サービスを提供する場所を自由に選択できるようになるとしている。

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[ITmedia]