エンタープライズ:ニュース 2003/04/10 17:53:00 更新


ノーテルがWebアプリケーションスイッチを刷新、SSL高速化/SSL-VPN機能も搭載へ

ノーテルネットワークスは4月9日、マルチレイヤスイッチの新製品「Alteon 2424 Appllication Switch」を発表した。同社はこの製品をベースに、SSLアクセラレーション機能やSSL-VPN機能も追加していく計画だ。

 ノーテルネットワークスは4月9日、マルチレイヤスイッチの新製品「Alteon 2424 Appllication Switch」(Alteon 2424)を発表した。価格は標準構成が584万1000円からで、同日より販売が開始されている。

 同社は「Passport」といったスイッチ製品やIPSec VPNゲートウェイ製品「Contivity」のほか、“アルテオン”ブランドの下、サーバに対する負荷分散を実現するアプリケーションスイッチのほか、SSL処理能力を向上させる「Alteon SSL Accelerator」やFirewall-1をベースとした高速ファイアウォールシステム「Alteon Switched Firewall System」といった製品群を展開してきた。

 この日発表されたAlteon 2424は、アプリケーションスイッチの最新モデル。「Alteon Web Switch 180e」や「ACEdirector4」といった既存製品に比べ、実装メモリを大幅に拡張してパフォーマンス向上を図ったほか、ポート密度も高めているのが特徴だ。

 具体的には、24ポートの10BASE-T/100BASE-TXと4ポートのギガビットイーサネットを搭載しており、最大で200万の同時セッションを処理できるという。また、従来のWebアプリケーションスイッチとしての機能をベースとしながら、対応VLAN数の拡大やフルBGPのサポート、ポートミラーリング機能の拡張など、細かな機能向上が図られている。

 ノーテルネットワークスでは、この新プラットフォームの機能をさらに拡張させていく方針だ。

 まず5月には、Alteon 2424に専用ドータカードを追加搭載することでSSLアクセラレーション機能を実現する「Alteon 2424-SSL」がリリースされる。これは、Alteon 2424の機能に加え、標準で毎秒300セッションの暗号化処理をサポートする製品た。処理可能な暗号セッション数は、ライセンス追加によって毎秒1000セッションまで拡張できる。

 さらに、Alteon 2424-SSL搭載ソフトウェアのアップグレードが6月に予定されている。これにより、リモートユーザーのWebブラウザからのアクセスを保護するSSL-VPN機能がサポートされる予定だ。同社は先に、Alteon SSL AcceleratorにSSL-VPN機能を搭載する方針を明らかにしたばかりだが、Webアプリケーションスイッチでもこの機能が実現されることになる。

 また、今年後半には、Alteon 2424の搭載ポート構成を変えた製品が投入されるほか、ギガビットイーサネットポートを中心に搭載する「Alteon Application Switch 3000シリーズ」がリリースされる計画だ。並行して、アプリケーションスイッチの機能をPassport 8600シリーズのモジュールとして搭載する計画も進んでいるという。

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[高橋睦美,ITmedia]