エンタープライズ:ニュース | 2003/07/02 20:50:00 更新 |
RTC Serverと融合するIPテレフォニーシステム
Windows Server 2003のアドオンモジュールとして今秋登場するMicrosoft Real Time Communications Server 2003は、企業中枢のメッセージングサービスを提供する製品として期待されている。それに協調するアプリケーションもちらほらと出始めた。
オフィス用の多機能電話からハンディターミナルまで幅広くIT関連商品を手がけるNECインフロンティア。NetWorld+Interop 2003 Tokyo会場内の同社のブースで参考出品として展示されていたのが、I_Teamesseと名づけられた製品だ。I_Teamesseは、基本的にはIPベースのオフィスコミュニケーションを実現するサーバ/クライアントのソリューション。次世代IPテレフォニーシステムと呼ばれており、主な機能としてソフトウェアによるIP多機能電話や電話帳、スケジュール管理、メッセージングシステムなどを備えている(システム図)。
最大の特長は、今秋にリリースが予定されているMicrosoft RTC Server、またそのクライアントソフトであるWindows Messengerとの連係が可能な点にある。I_TeamesseおよびRTC Serverの双方向でチャットやビデオ電話、それにプレゼンスなどの機能に互換性があり、一元化された運用が可能。Exchange Server 2003とOffice 2003のOutlookによるソリューションが同様の機能を提供するのに対し、I_TeamesseではNECインフロンティアが「Aspire」システムなどで培ってきた高度なIP電話と同等のテレフォニー機能を備えている。
同社はRTC分野においてマイクロソフトとの技術提携を行っており、I_Teamesse for Windows RTC Serverはその成果の第一弾となる模様。同社では新しいオフィスコミュニケーションのソフトウェアベースソリューションとして、既存の販売チャンネルに加え、別の販売方法も模索していくという。
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[柿沼雄一郎,ITmedia]