エンタープライズ:ニュース 2003/07/31 15:53:00 更新


日本IBM、Opteron搭載HPC向けサーバを発表、産総研にLinuxスパコンとして納入

日本IBMは、AMDの「Opteron」を搭載したHPC分野向け1Uサーバ「IBM eSeries 325」を発表した。同時に、このeSeries 325を1058台使ったLinuxベースのスーパーコンピュータを、産総研に納入すると発表した。

 日本IBMは7月30日、AMDの64ビットプロセッサ「Opteron」を搭載したHPC市場向けの1Uサーバ「IBM eSeries 325」を発表した。日本IBMはまた、このeSeries 325を1058台使ったLinuxベースのスーパーコンピュータを、産業技術総合研究所(産総研)に納入すると発表した。

「IBM eServer 325」

「IBM eServer 325」


 eServer 325はHPC向けに、クラスターシステムを構築することを前提として設計されたサーバ。高さ1Uのラックマント筐体にAMD Opteron 246/2.0GHzまたはOpteron 240/1.4GHzを、1ないし2基搭載する。搭載メモリは標準で1Gバイト(最大12Gバイト)、搭載可能なHDDの最大容量は293.5Gバイト、PCI-Xスロットを2個装備する。対応OSは「SuSE Linux Server 8 AMD64」「Turbo Linux 8 AMD64」「RedHat Linux Advanced Server 2.1/3.0」「Windows Server 2003 Enterprise Edition(32/AMD64)」など。

 eServer 325の価格は、Opteron 240搭載モデル(HDDなし)で39万8000円から。8月6日に販売を開始し、10月18日から出荷の予定。

 日本IBMによると、このeServer 325は、産総研が2004年春に稼働開始予定の、Linuxベースのスーパーコンピュータ「AISTスーパークラスタ」向けの中核システムとして納入が決定したという。このAISTスーパークラスタは、1058台のeServer 325(2way)を接続し、理論性能値が11.168TFLOPS(テラFLOPS)の演算処理システムとして使用する。AISTスーパークラスタは、SuSE Linux Serverと「Globus Toolkit 3」を使用してグリッドシステムを構築する。

 日本IBM常務執行役員でBP&システム製品事業担当の橋本孝之氏によれば、AMDプロセッサを使用するに至った理由はコストパフォーマンスの良さ。従来のインテルプロセッサ搭載ののサーバ群とあわせて、ユーザーニーズに合わせて製品ラインアップを広げることができたとしている。今回発表したeServer 235については、「同等性能のインテルベースサーバと比較すると、実売ベースでおよそ3分の1の価格」(システム製品 IAサーバー&PWS事業部長の岩井氏)とのことで、コストパフォーマンスの高さが光っている。

 日本IBMでは、eServer 325に対応し、Linux上で稼働する「DB2 Universal Database for AMD Opteron」の提供も予定している。Opteronを搭載したワークステーション「Intellistation」に関しても、HPC市場向けに来年提供予定。Opteronの4way以上搭載した製品については、現時点ではそうした計画はないと否定した。なお、SCOから起こされているLinux訴訟に関しては、係争中なので詳しくは触れないとしながらも「いわれもないこと。顧客にはこれまで同様に(Linuxシステムを)提案していく」(橋本氏)としている。

関連記事
▼HPC導入が続くOpteronの「サーバ市場侵攻作戦」とは?
▼日本のグリッドコンピューティング研究開発拠点が本格稼動を開始
▼IBM、Opteron搭載サーバを発表
▼最速スパコン500リストでIBMとIntelが躍進
▼Interview:Opteron+Linuxで世界最速を目指す「Red Storm」開発責任者に聞く
▼日本AMDと米Crayが、Opteronを1万個搭載したスーパーコンピュータについて説明

[佐々木千之,ITmedia]



Special

- PR -

Special

- PR -