エンタープライズ:ニュース 2003/10/02 20:55:00 更新


NetApp、WORM機能備えた「SnapLock Compliance」を強化

米NetAppは、電子データの保存に関する各種の法規制に対応するストレージシステム「SnapLock Compliance」を強化。幅広い企業を対象とした「SnapLock Enterprise」もリリースしている。

 米Network Applianceは、電子データの保存などに関する各種の法規制に対応するための機能を備えたストレージシステム「SnapLock Compliance」を強化した。

 SnapLock Complianceは、「WORM(Write Once, Read Many)」と表現される、データが書き込まれた後の改ざんを困難にする機能を備えたストレージシステム。データに対するアクセス制御や暗号化、ユーザー認証といった機能もサポートする。さらに、レコードごとに保管日を設定し、あらかじめ指定した期日までのデータ消去や上書きを不可能にするといったことも可能だ。

 SnapLock Complianceは、ファイバチャネル対応のエントリー向けストレージ製品「NetApp FAS サーバ」およびニアラインストレージ製品「NearStore」で利用でき、アプリケーションの面では、エニグマ・データ・システムズやドキュメンタム、レガートシステムズなどがパートナーとなっている。既に金融業会や医療・ヘルスケア業界などで採用されているという。

 同社はまた、政府による厳しい法規制の下に置かれない一般的な企業を対象に、よりコストパフォーマンスに優れた形でWORM機能を提供する新製品として「SnapLock Enterprise」もリリースしている。SnapLock Enterpriseでは、データの改ざん防止を実現するとともに、必要に応じてボリュームを削除し、解放されたストレージ容量を再利用できる。同社では、製造業における設計業務や金融以外の業種での顧客管理、研究開発といった用途向けにSnapLock Enterpriseを提供していく。

関連記事
▼NetApp、エントリーレベルのストレージシステム発表
▼日本ネットワーク・アプライアンスが長期的なデータ保管を支援

関連リンク
▼日本ネットワーク・アプライアンス

[ITmedia]