エンタープライズ:ニュース 2003/11/07 22:32:00 更新


DB2 UDB Expressにプロセッサライセンス追加、業界最低価格に

日本IBMが中小企業向けの「DB2 UDB Express」に利用人数無制限のプロセッサライセンスを導入することを明らかにした。「これでほぼすべてのユーザー数でDB2 Expressが業界最低価格となる」とIBMでは話している。

 日本アイ・ビー・エムは11月7日、「DB2 Universal Database Express Edition V8.1 for Linux and Windows」に利用人数無制限のプロセッサライセンスを導入することを明らかにした。既に米国では先月中旬に発表されており、国内では「DB2 Day Autumn 2003」の開催に発表を合わせてきた。最大2プロセッサまでという制限があるものの、プロセッサライセンスの価格は69万7000円という戦略的なもの。35登録ユーザー以上であれば、これまでよりも安くなるという。5月に発表されたDB2 UDB Expressはユーザー単位の課金だった。

 インフォメーションマネジメント事業部の中川いち朗氏は、「これでほぼすべてのユーザー数でDB2 Expressが業界最低価格となる」と話した。

 DB2 UDB Expressは、DB2 UDBのフル機能をすべて装備してうえで、中堅および小規模事業者向けに扱いやすく、かつ低価格に設定された製品。中堅および小規模事業者のIT基盤としてだけでなく、ISVのパッケージ製品に組み込めるようサイレントインストール機能も追加している。

 「ソフトウェアグループを挙げて、パートナービジネスに注力している。中堅および小規模事業者を得意とするパートナーとの協業を進めたり、アプリケーションパッケージにバンドルしてもらえるようISVを支援していくことが今のIBMには重要だ」と中川氏。

 また、コンテントマネジメント製品であるDB2 Content ManagerにもExpress Editionが追加された。やはり、DB2 Content Managerの基本機能を備えながら、導入と構成をシンプルにし、低価格で提供するもの。電子メールやプリントファイルのアーカイブ、ビデオストリーミングサーバの機能は省かれているが、DB2 Content Managerの1/3以下となる1サーバ当たり134万1000円に抑えられている。同時ユーザーライセンスも1/2以下の15万2100円。

 DB2 UDB Expressはダウンロード販売が12月5日から、メディアパックは2004年1月9日から出荷される。DB2 Content Manager Expressはダウンロード販売が11月15日から、メディアパックは12月3日から出荷される。

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