エンタープライズ:ニュース 2003/11/18 18:35:00 更新


基調講演:アクセスの複雑さを取り除くシトリックス

シトリックスは11月18日、都内ホテルで「iforum 2003 Japan」を開催。基調講演にはマーク・テンプルトンCEOなどが立ち代り登場し、2004年の重点市場、日本へのコミットをアピールした。

 シトリックス・システムズ・ジャパンは11月18日、都内ホテルでプライベートカンファレンス「iforum 2003 Japan」を開催。米Citrix Systemsのマーク・テンプルトンCEOをはじめ、ディビッド・ジョーンズコーポレートデベロップメント担当上級副社長、ボブ・クルーガーCTO、日本法人の田中正利社長の4名が基調講演に立ち、日本市場に対するコミットを強めていく姿勢を強力にアピールした。「10年来の付き合い」と、最も緊密なかかわりを持つマイクロソフトからは、平井康文エンタープライズビジネス担当取締役がゲストスピーカーとして駆けつけた。

 現在「オンデマンドエンタープライズ」を旗印とする同社は、ターミナルサービスを拡張したサーバベースコンピューティングによるアクセスインフラソリューションを提供してきた。7月には「MetaFrame XP Presentation Server, Feature Release 3」を投入し、「MetaFrame Access Suite」として製品のスイート化を推し進めている。

 テンプルトンCEOは基調講演の中で、複雑化の一途にあるソフトウェア、そしてアクセスの現状を語り、ITインフラのコアにアクセス戦略を取り入れる必要性を訴えた。技術の革新が結果として複雑さを増し、コストを押し上げてきた経緯があるという。

マーク・テンプルトン氏

「アクセス戦略はビジネスそのもの。アクセスに対する考え方を戦略的に」(CitrixのテンプルトンCEO)


 テンプルトンCEO「80年代、クライアントサーバ型アーキテクチャの登場により、プラットフォーム、アプリケーション、ベンダーが増え、ソフトウェアの複雑性が増した。90年代のインターネットの登場で仕事の仕方が変わったが、ユニバーサルアクセスや新しいアプリケーションの登場など、その複雑さはとどまるところをしらない」

 アクセスのシナリオにおいても同様だ。ユーザーの役割、デバイス、ネットワーク環境とさらに複雑化させる要因をはらんでいる。それにもかかわらず、IT部門は、この環境からこのアプリケーションにアクセスするにはこの方法で、といったルール型のアプローチで解決してきた、とテンプルトンCEOは指摘する。「これでは複雑性が増大し、柔軟性は失われ、さらには管理を難しくしてしまう」

 CEOから講演のバトンを受けたボブ・クルーガーCTOは、「ユーザーに複雑性を見せないということが“オンデマンドエンタープライズ”だ」と続く。

ボブ・クルーガー氏

Citrixで最も楽しい仕事をしていると語るクルーガーCTO


 クルーガーCTOは、「IT部門はこれまで何もやっていないに等しい。メインフレームを残し、JAVAアプリもWebアプリもすべてとっておこうとしている。エンドユーザーは仕事をしたいだけなのに。シンプルなビルディングブロックで実現してほしい」と訴える。

 Citrixは、MetaFrame Access Suiteとしてアプリケーション配信用の「MetaFrame Presentation Server」を中核に、アクセスセキュリティを確保する「MetaFrame Secure Access Manager」、シングルサインオン製品「MetaFrame Password Maneger」、リアルタイムコラボーレーション製品「MetaFrame Conferencing Maneger」を提供している。

 今後、同社は「ローカルPCとリモートPCの壁を排除する」(クルーガーCTO)方向で開発を進めていく方針で、「双方が同じパフォーマンスで動作できるようパフォーマンスをさらに高めていく」という。

 具体的には、「RAVE」のコード名で呼ばれているPresentation Serverでの映像・音声のサポート。JPEG圧縮テクノロジーによる画像コンテンツの閲覧パフォーマンスの向上を紹介。ビデオによるデモでは、Acrobatでの画像の表示速度が明らかに速くなっている様子を示して、クルーガーCTOは「128Kbpsの回線速度でこれだけ違う。56Kbpsの接続速度だったら、どうだろう?」と話し、この技術でバンド幅の85%を削減できるとアピールした。

 また、Access Suiteを統合管理するコンソール「Citrix Management Interface」をWindowsサーバのMMCのスナップインとして提供する予定だ。

Microsoft Certified Partner “ISV of the Year”受賞

 ゲストスピーカーとしては、マイクロソフトの平井康文エンタープライズ担当取締役が登場。「ユビキタス環境が進む中でシトリックスとの協業はより高い価値を提供できる」とコメントし、MetaFrame Access Suiteに最適なプラットフォームはWindows Server 2003であることを強調した。

“ISV of the Year”受賞の様子

MS平井氏からトロフィーを手渡されるCitrixのテンプルトンCEO


 またCitrixがMicrosoft認定パートナーの「ISV of the Year」を受賞していることから、この場で授賞式も行われた。

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関連リンク
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[堀 哲也,ITmedia]



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