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2004/02/04 23:58:00 更新


ENTERASYS Networks ROARS開催、新戦略で競合ベンダーとの差別化を図る

エンテラシスは、アジア地域のパートナーを集めてのカンファレンス「ENTERASYS Networks ROARS」を開催した。新たな戦略とソリューションで、ネットワーク業界の構図を書き換えようと意気込む。

 エンテラシス・ネットワークスは2月3日、アジア地域のパートナーを集めてのカンファレンス「ENTERASYS Networks ROARS」を、タイのパタヤにて開催した。今回のカンファレンスでは、間もなく公式に発表される同社の新戦略を、一足早くパートナーにお披露目することが主眼に置かれている。同社の今後の方向性を把握するために、会場には多くのパートナーが参加していた。

 会場は密林のジャングルを模したような様子で、もしかすると、自らを未開の地を切り開く開拓者と、新戦略を持って、新たな一歩を踏み出そうとしている自らをなぞらえているのではないかと勘ぐらせる。同様の意気込みは、同カンファレンスのテーマとなっている「seize the Opportunity」からも感じられる。パートナーは今回の発表内容を理解することで、新しいソリューションを提案でき、販売機会が掴めるといった意味合いである。しかし、裏を返せば、エンエラシスにとっても、ネットワーク業界における自らのポジションを変える機会といえるからだ。

 基調講演に先立って行われたオープニングでは、民族衣装に身を包んだダンサー達が突如壇上に表れ、見事な踊りを披露した。そして、百獣の王たるライオンをはじめ、さまざまな動物たちを次々に招きいれるという奇抜なパフォーマンスでその幕を開けた。

 動物たち、といっても無論本物ではなく着ぐるみなのだが、この着ぐるみたち、実はアジア地域の各トップが扮しているもので、順に着ぐるみから顔を出して挨拶すると、エアコンが効いているにも関わらず、外と変わらないほどの熱気に包まれた。

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アジア各地域のトップが揃い踏み。左から2人目は土本氏


 最後に挨拶に立ったのは、百獣の王たるライオンに扮した、アトリー氏。アトリー氏は、Asia Pacificの戦略からセールスに至る全てを統括に対して責任を持つプレジデントだ。

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Asia Pacificのプレジデント、アトリー氏


 アトリー氏は2002年と2003年における同社の売上高の推移のグラフを示し、Asia Pacificにおける同社の取り組みを説明した。このうち、中国の伸びは85%増で、ほかの地域に比べ著しく伸びている。次いで日本が50%増、そのほかの地域もプラスの伸びを示している。これらは同社が長年培ってきたセキュリティ技術とそれを盛り込んだ製品が市場のニーズに合っているためであり、本日発表する新戦略は、より収益を上げることになるだろうと自信を覗かせ、具体的な説明をコスモ氏に託し、自らは壇上を後にした。

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[西尾泰三,ITmedia]

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