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2004/02/09 21:36:00 更新
日立、Cosminexus Version 6で連携強化と開発環境の低価格化を実現
アプリケーション開発を支援する日立のソリューションCosminexus。最新バージョンでは、開発ソフト連携の拡大と、オープンソース協調による開発アプリコスト軽減を実現した。
日立製作所は、アプリケーション開発ソリューションCosminexusの新版「Cosminexus Version 6」を販売開始する。製品名「Cosminexus」は、Java言語アプリケーション開発でプロジェクト支援を行う約30パッケージの総称名（プロダクト種別詳細）。設計、開発、システム連携、運用環境など、各行程ごとにラインアップされている。
会見の席でソフトウェア事業部長、小塚 潔氏は「シェア統計として昨年は第3位を記録したが、今年度はCosminexus Version 6でいっそうの連携を実現し、160億円の売り上げを目指す」とコメントした。続けて「昨今は、運用形態の変化に追従するシステム構築が重視されている。JP1からCosminexusの運用管理画面を呼び出すなど、連携実現でコラボレーションの相乗ばかりでなく自動化も実現された」と小塚氏
今回の新バージョンでは、新たに「システム間連携」に2製品、「コラボレーション基盤」に1製品が加わる。従来からのバージョンアップとして、運用環境「Cosminexus Application Server Version 6」（価格120万円〜）、開発環境の「Cosminexus Developer Version 6」（価格15万円〜）も発表された（共に4月28日出荷）。
今回の製品拡充でポイントとなっているのは、「ミッションクリティカル」、「コラボレーション」、「各種定型業務との連携拡充」、「オープンソース活用」の4つ。ネットワークソフトウェア本部長の中村孝男氏が製品概要を語った。
ミッションクリティカルでは、同社分散トランザクションミドルウェア「OpenTP1」の技術を取り込み、可用性、信頼性向上を実現、コラボレーション面ではCosminexus Collaboration Suiteによる機能連携。さらにこれら新規製品による業務連携機能の強化を背景に、新版Cosminexus Developerのオープンソース協調も生きるという。
新規に加わった製品名は、コラボレーション基盤の「Cosminexus Collaboration Suite」、プロジェクト開発で作業共有を支援する製品だ（6月30日出荷）。Webブラウザ上でスケジュール管理や電子会議、コミュニティを構築するなど、ほかの製品との連携を実現する。価格は258万円から（Windows 2000、Windows Server 2003をサポート）。
システム間連携では「Cosminexus ERP Integrater」が加わり、SAP（R/3）やメインフレームなど、異なるプラットフォームでデータ連携を実現する。価格は450万円から（4月28日出荷、Windows 2000、Windows Server 2003、AIX、Linuxをサポート）。
同じくシステム間連携の「Cosminexus Leap」は、主に開発行程でオブジェクト再利用を実現するための製品。GUIベースで特に深いプログラミング知識を必要とせず、再利用開発を支援する特徴を持つ。価格は100万円から（4月28日出荷、開発環境はWindows 2000/XP、実行環境はWindows 2000、Windows Server 2003をサポート）。
今回の価格改訂について、ネットワークソフトウェア本部の林 重年氏は「特にCosminexus Developerを低価格化させた理由は、開発者1人1人にまでデータベース機能を含め提供し、開発効率アップに努めた。大規模なプロジェクトでもライセンスに悩むことなく導入してほしい」と語る。また、「低価格化実現にはオープンソースとの協調が大きいが、Strutsのフレームワーク利用やEclipseからのコード継承がうまく取り込まれている」という。
Cosminexusのロードマップについても紹介された。2004年後半には、グリッド対応、運用・開発の容易さをさらに押し進め、Version 6.5を予定している。
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