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2004/03/03 17:03:00 更新
「WANとLANの帯域ギャップを埋める」、多国籍企業の国際WAN回線に狙いを定めるパケッティア
パケッティアは、プレス向け戦略説明会で、多国籍企業の国際WAN回線に向けたソリューションに注力していく考えを明らかにした。
パケッティアは3月3日、プレス向け戦略説明会で、多国籍企業の国際WAN回線に向けたソリューションに注力していく考えを明らかにした。日本企業の生産拠点が中国・東欧などにシフトしていく中で、高価な国際WAN回線への投資を同社のアプリケーション帯域管理システムで最大化させるという。
パケッティアは、100以上のビジネスアプリケーションに対応した帯域制御システム「PacketShaper」で成長を続けてきた。この機能に、トラフィックの圧縮機能を付加し、仮想的に帯域を追加するバーチャルバンドウィドゥス機能を搭載した「PacketShaper Xpress」を昨年発売している。米国では4月から発売されたものの、広域LANやIP-VPNなど安価で広帯域なWAN回線の普及が進む日本には適さないとして、国内での投入を11月まで見送ってきた。
しかし、日本企業の多くが中国などへの依存度を高めるなか、海外拠点でも「PacketShaper」を利用したいというニーズが浮上。海外と国内ネットワークのアンバランスを解消する狙いで「PacketShaper Xpress」を売り込むという。
金城盛弘社長は「国内だけでなく海外もコントロールできなれければ、企業全体を管理しているとはいえない」と話す。現在、海外でのサポート体制の確立に向けて準備中だ。
サポート体制の確立に向けて来日しているワールドワイドセールス担当副社長のアートゥロ・カザレス氏は、「WANにおいて、SAPやOracleなどミッションクリティカルなアプリケーションも増えており、遅延やパフォーマンスにセンシティブな状態になっている。WAN回線は高価なため、単に帯域を増やしていくわけにはいかない」と話す。
また、デバイスとしては1500 Seriesから9500 Seriesの6タイプをそろえているが、今後はハイエンドラインのさらなる強化を行っていく予定だ。
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[堀 哲也,ITmedia]
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