SCOの標的となったユーザー企業は、DaimlerChryslerとAutoZone
SCO訴訟の最初のターゲットである2社には、「大物」の名前も挙がった。巨大自動車メーカー、DaimlerChryslerである。(IDG)
SCOは企業のLinuxユーザーに対する最初の訴訟を開始した。標的となったのは、自動車メーカーのDaimlerChryslerと自動車パーツ小売り業者のAutoZoneだ。
SCOは3月3日朝、ミシガン州のオークランド郡巡回裁判所においてDaimlerChryslerを提訴することを明らかにした。
SCOはこの訴訟の中で、DaimlerChryslerがソフトウェア認証の一部として「内容証明」の提供を拒み、その結果としてSCOとのソフトウェアライセンシング契約に違反したと主張。この訴訟では、DaimlerChryslerがソフトウェア契約を永久に侵害することがないように、「過去に行われた侵害を修復する」ための禁止命令を裁判所に求めている。この訴訟では損害額が特定されていない。
別の発表においてSCOは、AutoZoneがLinuxを利用したことにより、SCOのUNIX著作権を侵害したと主張した。
AutoZoneはIBMの顧客であり、IBMのコンテンツ管理システムとDB2データベースアプリケーションを利用している。以前はRed Hat Linuxのユーザーで、Red Hat Linuxを店舗内のイントラネットシステムに利用していた。
Red Hatの広報担当者は、AutoZoneが数カ月前までは同社の顧客であったことを認めている。
AutoZoneは2002年まではSCOの顧客で、SCO UNIXを国内500店舗のPOSシステムに使っていた。
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[IDG Japan]
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