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2004/04/14 14:12 更新
ERP市場シェア、売上高の増加予想を背景に競争激化へ
矢野経済研究所は国内ERPパッケージ市場の実態調査を行い、分析結果を発表した。今回は、ERP総市場におけるベンダー別シェアについて取り上げる。
矢野経済研究所は国内ERPパッケージ市場の実態調査を行い、分析結果を発表した。同レポートでは、2002年から2004年までのライセンス売上高によるベンダー別シェアと、2007年までのERPパッケージライセンス売上高の市場規模が算出されている。今回は、ERP総市場におけるベンダー別シェアについて取り上げる。
(単位:百万円)
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※大手企業向けERP パッケージは1-12 月、中堅企業向けERP パッケージは4-3 月。矢野経済研究所推定
2003年のライセンス売上高シェアでは、SAPが25.6%で首位。続いて、Oracleが11.4%、富士通GLOVIA-Cが10.8%で3位となった。SAPの独走を示す数字だが、SAPのシェアは、2001年は31.7%、2002年は27.1%、2003年は25.6%と、縮小傾向にあることも分かる。また、GLOVIA-C はProActive を抜いて3位に浮上した。
このデータで注目すべき項目は、2004年の予測データ。同研究所は、2004年の市場の総売上高について、前年の788億6000万円から、916億3000万円へと大幅に増加するとの予測を示している。SAPのシェアについても、減少傾向が終わり、26.2%へと伸びることを予想しており、大企業もERPへの投資に力を入れる見込みであることが分かる。
データでは、上位の大手ERPベンダーだけでなく、中堅から下位のアプリケーションベンダーも、万遍なく売上高が増加するとしており、株価上昇などによる景気回復期待を背景に、IT投資が全般的に上向くことを示唆するものとなった。
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