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2004/04/20 18:39 更新


中小企業向けのシンプルなウイルス対策ソフト――ソフォスが発表

ソフォスは、中小企業向けのウイルス対策ソフト3製品を発表した。専任の管理者のいない5〜50ユーザー規模の中小企業/SOHOでも導入できるよう「シンプル」にこだわった。

 ソフォスは4月20日、中小企業向けのウイルス対策ソフト3製品を発表した。エンタープライズ版と同様のウイルス検索エンジンを備えているが、専任の管理者のいない5〜50ユーザー規模の中小企業/SOHO向けに導入と操作を「シンプル」なものにした。

 発表されたのは、メールゲートウェイでウイルスを阻止する「Sohos PureMessage Small Business Edition」、サーバ/クライアント用の「Sophos Anti-Virus Small Business Edition」、両製品を合わせたスイート製品「Sohos Small Business Suite」の3つ。いずれの製品でも、簡単にインストール・管理できることにこだわった。

アラン・ブロデリック氏

同社が抱える中小企業の顧客からもエンタープライズ版は複雑すぎるという声もあったと明かすブロデリック社長


 同社が今年1月〜4月にかけて行った中小企業4000社に対して行った調査では、87%で何らかのウイルス対策を行っていることが明らかになった。しかし、そのうちの63%がウイルス対策ソフトのアップデートを行っていない現状も分かったという。

 同社のアラン・ブロデリック社長は、「中小企業にとっては複雑な製品よりもインストール・管理が簡単というシンプルなものが求められる」と話し、インストールの容易さ、直感的で使いやすいユーザーインタフェースを採用することにした。初期設定後は自動的に定義ファイルをアップデートされるようなり、アップデートがされていない状況もなくせる。

 管理の面でも、中小企業向けに専用に開発・搭載した「Sophos Control Center」が、ウイスルから保護されていないマシンを見つけ、リモートから管理を行える。

 ブロデリック社長は「(ソフォスは)企業向けにフォーカスしてきた。日本での市場シェアは小さいが、世界150カ国で2500万ユーザー以上が利用している。日本は50名以下の中小企業が97%を占めるており、ここに大きなチャンスがある」と気を吐く。

 中小企業向け製品を発売するにあたり、PC用ソフトなどの販売を手がけるコンピュータウェーブを販売パートナーに加え、Web上での展開も可能にした。コンピュータウェーブは、「単に扱うセキュリティ関係の製品が増えるというだけではない。中小企業、SOHOには既にアプローチしており、ピッタリだった。ほかの製品と組み合わせて、ソフォス製品を提供していきたい」とコメントした。

 価格は、いずれも5ユーザーパックでPureMessage SBEが3万1500円、Anti-Virus SBEが5万2500円、Small Business Suiteが6万8250円となっている。ソフォスでは1年間で1200〜1500パッケージの販売を目標としている。

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[堀 哲也,ITmedia]

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