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2004/04/22 22:47 更新


マイクロソフト、「新しいビジネスには64ビットのパワーが必要になる」

マイクロソフトは22日、都内で行われたソフトウェア開発者向け会議「AMD & Microsoft Software Developers Conference」において、64ビットソフトウェア環境に対する積極的な取り組みの意志を改めて表明した。

 マイクロソフトは22日、都内で行われたソフトウェア開発者向け会議「AMD & Microsoft Software Developers Conference」において、64ビットWindowsのマーケティング戦略についての講演を行った。講師を担当したマイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 Windows Server製品部 マネージャの藤本浩司氏は、32ビットと64ビットのアプリケーションを同時に走らせることが可能なAMD32アーキテクチャをテコにして、「積極的に64ビットソフトウェア普及を後押しして行きたい」と話した。

 「我々はAMD 64について2000年頃から議論を重ねてきたが、その中ではいくつかの懸念があった。まず、ハードウェアベンダーのサポートが得られるか? といった懸念だ。しかし現在、HPとIBMがOpteronを搭載したPCへ明確にコミットしている。」

 「多数の製品を抱えるソフトウェアベンダーが、一気に64ビット化を行うことは難しい。しかし、32ビットと64ビットのソフトウェアが混在できるAMD 64に対応するWindows for 64-bit Extended Systemなら、ひとつひとつ、徐々に64ビットアプリケーションを増やせばいい(藤本氏)」

 Windowsの64ビット版はこれまで、Windows XPとWindows Server 2003において、Itanium Processor Family(IPF)向けに提供されていた。クライアント用のWindows XPはともかく、Windows Server 2003の64ビット版はEnterprise EditionとDatacenter Editionのみしか提供されておらず、ある程度以上の規模やコストのハードウェアにしか入り口が存在しなかった。

 しかし、Windows for 64-bit Extended Systemが提供される今年第4四半期には、Windows Server 2003 Standard Editionの64ビット版も追加される。これにより、Web Editionを除きすべてのWindowsが64ビットに対応することになる。

 同時期、市場にはAMD 64互換の命令を備える次世代XeonがIAサーバの主流になっていると見られ、AMDのOpteronも合わせると、すべてのIAサーバが64ビット対応となる。このことはソフトウェアベンダーにとって、大きなチャンスになるはずだ。

 「Windows for 64-bit Extended Systemのリリースによって、マイクロソフトの32ビットソフトウェアやOSに対する姿勢が変化するわけではない。しかし、今後新しいビジネスをソフトウェアベンダーと共に築いていくには、64ビットのパワーが必要になると考えている。

 最初のターゲットは、データベース、CAD/CAM、工学解析など、すでに64ビットプロセッサが活用されている分野になるだろう。しかし、それ以外の分野でも64ビットを活かせる分野は多い。将来はより多くの分野で64ビット化が進むはずだ(藤本氏)」

 藤本氏によると、今年6月中旬にはAMD 64に対応したWindows XP、Windows Server 2003のベータ中間ビルド版が開発者向けにリリースされる予定だという。8月下旬にはベータテストの結果を反映させたマーケティングベータ(RC版)がリリースされ、一般ユーザーにも新OSを評価するチャンスが訪れる。製品リリースは前述した通り、今年第4四半期を予定している。

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[本田雅一,ITmedia]

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