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2004/05/25 22:01 更新


マイクロソフト、Windows環境のセキュリティ評価ツール「MBSA 1.2」日本語正式版を公開

マイクロソフトは5月25日、Windows PCに最新のパッチが適用されているかどうかをチェックできる「MBSA 1.2 日本語版」の正式提供を開始した。

 マイクロソフトは5月25日、Windows PCの状態を調査し、最新のパッチが適用されているかどうかをチェックすることができる無償のツール、「Microsoft Baseline Security Analyzer 1.2 日本語版」(MBSA 1.2 日本語版)の正式提供を開始した。

 MBSAは、マイクロソフトが提供するXMLベースの更新状況データベースと付き合わせることによって、手元のPCのパッチ適用状況を検査できるツール。リリース以来徐々に機能が拡張されており、検査対象がWindows OSやInternet Explorerに加え、Internet Information Services(IIS)やSQL Serverなどに広がってきた。

 マイクロソフトでは今年1月に、「日本語早期提供版」という形でMBSA 1.2 日本語版の提供を開始していたが、検査の基準(ベースライン)となる日本語版データベースはベータ版という扱いだった。この25日より、日本語版 MBSA 1.2用に対応した更新プログラムデータベースが正式公開となり、フル機能が利用できるようになった。具体的には、従来のように手動で個別に作業を行わなくとも、自動的にXMLファイルをダウンロードできるようになったほか、複数の言語のOSの検査が可能になっている。

 バージョン1.2では他に、Exchange Server 2003やMDAC、Microsoft VMなどがサポートされたほか、ローカル環境ではOfficeについても検査が行えるようになっている。また同時に、パスワードの強度やICF(インターネット接続ファイアウォール)の有効/無効をはじめ、さまざまなセキュリティ構成についてもチェックが可能だ。

 なおマイクロソフトは同時に、現行バージョンであるMBSA 1.1.1用のデータベース提供を7月14日で終了することも明らかにし、バージョン1.2への早期移行を呼びかけている。

[ITmedia]

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