効果的に、効率的に、そして安全に……Oracle HTML DBを使ったデータ活用
「敷居を下げた誰にでも仕えるソフト」。Oracle製品は導入や運用が難しいというのはもはや過去の話。都内で開催中のOracle Developer Daysでは、個人用リレーショナルデータベースの代替案として「Oracle HTML DB」が紹介された。
前日より都内のホテルで開催中の「Oracle Developer Days」では多数のセッションが用意されているが、このうち、Microsoft Accessなどの個人用リレーショナルデータベースの代替案として、「Oracle HTML DB」を勧めるセッションが用意されていた。壇上に立ったのは日本オラクルクロスインダストリー統括本部OracleDirectテクニカルサービスグループのすけ川哲生氏だ。
HTML DBとは?
HTML DBとはブラウザベースのデータ管理を可能にするもので、個人用データベース並みの使いやすさで、手軽にデータベースを構築/活用できるのが特徴といえる。具体的には、例えばエクセルシートからコピー&ペーストでデータを取り込めたり、ブラウザからDBオブジェクトの作成・管理・参照などができてしまう。これまで顧客情報をエクセルで管理してたような企業であれば、簡単にそれらのデータをOracle DBに格納でき、かつブラウザ上で確認できてしまうのだ。
また、HTML DBはブラウザベースの開発・実行環境でもあり、DBベースのWebアプリケーションをウィザードベースで作成できてしまう。
アーキテクチャ的に見れば、エンジン/データ/PL/SPLのアプリケーションともDBに格納されており、mod_plsqlモジュールを実装したOracle HTTP Serverがフロントにある格好となる。
アーキテクチャの部分はともかく、HTML DBには「容易に開発」、「手軽に使用」というコンセプトがあるようだ。それに加え、Oracle DBの信頼性とパフォーマンスを強調している。
これらが意味しているのは、敷居を下げただれにでも使えるソフトであり、その目線はMicrosoft Accessなどを使用しているユーザーに向けられている。部署などでデータ管理/参照の仕組みをWebベースで簡単に作成できる。これは開発工程の削減も意味しており、例えば年に数回しか使わないようなマスターメンテ画面などの開発工程を減らし、必要なところへリソースを割けるようになる。
HTML DBアプリケーションとは?
HTML DBアプリケーション、つまりDBベースのWebアプリケーションはアプリケーションと書いてはあるが、実際はDBベースのWebページの集合であり、タブ、ボタン、リンクを使用して複数のページをリンクすることで構築されている。
このHTML DBアプリケーション開発の中核となるのが、「Application Builder」だ。もちろんこれもブラウザ上から操作でき、ここからアプリケーションの新規作成、既存ページの編集が行える。
通常の単純なWebページの作成サイクルが、「新規ページ作成」→「他のページ作成」→「ページ同士をリンク」であるとすれば、HTML DBアプリケーションの作成サイクルは「新規アプリケーションの作成」→「新規ページ作成」→「別のページ作成」→「ページカスタマイズ」→「ページ同士をリンク」となる。工数は多く見えるが、実際はウィザードなどを使用可能なので、作成の手間は大幅に削減されているのである。
「SQLをじかに叩きたくないというユーザーも多いはず。Oracle HTML DBはだれにでも使えるのが特徴なので、ぜひ体感してほしい」(すけ川氏)
日本オラクルのWebページでは、Oracle HTML DBを体験できる「OracleHTML DB簡単体験サイト」が用意されている。一度体験してみるのもいいだろう。
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