HP Apache-based Web Server――第3回 ボリューム管理とApache2の設定(その1):UNIX USER10月号「unixuser.jpサーバー構築記」より転載(2/2 ページ)
3回に渡ってお送りしてきた「unixuser.jpサーバー構築記」。今回は、Webサーバー用の領域確保とApache2の設定などについて紹介していこう。
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HP Apacheの設定は、Webブラウザベースのシステム設定ツールWebmin*から行える。Webmin自体はオープンソースのツールであるが、ApacheやBastille同様、HP-UX標準のツールとなってメンテナンスされている。httpd.confの直接編集に慣れていない場合は、これを使うと良いだろう。また、設定確認のビューアとしても便利だろう。以下では一通りの作業手順を紹介しよう。
まず、前回までの作業のようにセキュアなSec30DMZの設定の環境ではsshd以外は起動していない。Webminを利用するには、まず起動させる。
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標準では10000番ポートで待ち受けしているので、Mozillaを起動し、http://localhost:10000/にアクセスすると、ユーザー名とパスワードが求められる。初期設定は、
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となっており、これを入力すると図3のような画面になる。
- 日本語表示
デフォルトでは英語の画面だが、日本語での表示も可能だ。[Admin Settings]ボタンから[Webmin Users]を選び、adminユーザーを選択(左端の「admin」をクリック)する。すると図4のような設定画面になるので、「Language」のラジオボタンで右側(カスタマイズ)を選択し、隣のドロップダウンメニューから「Japanese(JA_JP.EUC)」を選択する。
これで左下にある[Save]ボタンを押せば次の画面から日本語で表示されるようになる。この設定画面では上から2番目の項目でパスワードも変更できるので、併せてデフォルトパスワードを変更しておこう。
- HP Apacheの設定
図3の画面に戻り、[HP-UX Apache-based Web Server]ボタンをクリックすると、いくつかの設定項目が現れるが、これらはグローバル設定である。運用サーバーの設定は「デフォルトサーバー」をクリックして表示される画面になる(図5)。ここで、サーバーのホスト名、管理者のメールアドレス、言語、ログ形式、各ディレクトリの設定などを行っていく。
- Webminの終了
IPFなどでファイアウォールを構築しているとはいえ、Webminが起動したままだと10000番ポートで待ち受けしている状態だ。各種設定が行えるWebminはセキュリティホールになりやすいので、設定作業が終わったら終了させておく。
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Webminもしくはhttpd.confの直接編集によって、具体的にはどのように設定していくといいだろうか。Apacheの詳細設定はリファレンスや専門書に譲るとして、ここではデフォルトからどこを変更すべきかまとめよう。運用目的によって多少違いがあるが、現在のunixuser.jpでは*動的なページはNamazuの検索だけである。ほかはマスターマシンでHTMLのジェネレートまで行っており、WebサーバーではCGIと静的なHTMLだけ使えれば良い。
そういった背景での変更点はリスト2のようになる。ポリシー的にはやや堅めだ。サーバー情報は最低限にし、不要なエイリアスやディレクトリ設定は排除している。
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HP Apacheも通常のApache同様に、apachectlで起動できるが、システム起動時から有効にするには、/etc/rc.config.d/hpws_apacheconfを次のように編集する。
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デフォルトは0になっていて起動しない。1にすると、システム起動時に次のコマンドが実行される。
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起動してerror_logを確認すると、リスト3のようなログが残っていれば成功である。実際にWebブラウザでアクセスし、access_logを確認してみよう。
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ITmedia編集部注:ボリューム管理とApache2の設定は全2回の予定で、次回は9月24日に公開予定です。Part2では全文検索ツールであるNamazuの導入について紹介していきます。
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