PeopleSoftがSOA戦略でIBMと握手、WebSphereミドルウェアを標準採用:PeopleSoft Connect 2004(2/2 ページ)
PeopleSoftは「PeopleSoft Connect 2004」でIBMとの提携強化を発表した。コンポジットアプリのプラットフォームとしてWebSphereミドルウェアを採用、最適化していくもので、同社が初めて公にした「SOA」戦略といえる。
ビルディングブロックをソリューションへ
基調講演後に行われたプレスQ&Aセッションには、「鋼(はがね)のミドルウェアベンダー」を統括するIBMソフトウェア部門のスティーブ・ミルズ氏も同席し、「ビルディングブロックを提供しているIBMとPeopleSoftは、Webサービスでそれらをつなぎ、共通の顧客のニーズにこたえたい」と話した。IBMはPeopleSoftアプリケーションの最大のインプリメンターでもあるのだ。
PeopleSoftは、WebSphere Portal、WebSphere Business Integration、WebSphere Application Server、およびWebSphere Studio Application Developerを標準のミドルウェアおよび開発ツールとして採用し、最適化を図るほか、サードパーティーも巻き込みながら、金融、保険、テレコム向け統合されたソリューションを開発・提供していくことになっている。
一例を挙げれば、テレコム向けでは、「Customer Profitability Management」や「Network Lifecycle Management」「Customer Loyalty and Retention」などかのソリューションが含まれる予定。これらのソリューションは、IBMのService Provider Delivery Environmentフレームワークをベースとして開発されるという。
また、PeopleSoftとIBMは、ビジネスプロセスの相互運用性をテストし、認証する「Business Process Interoperability Lab」も開設する。
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