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続報! ATOK/一太郎:UNIX USER2004年12月号特別企画より転載(2/4 ページ)
12月22日にATOK/一太郎のLinux版が発売される。どのような製品となっているのか気になっている方は多いだろう。ここでは、開発版の情報をベースに、機能や仕組みなどについて紹介していこう。
動作環境・互換性
ATOK X for Linuxの動作環境としては、表1のものが提示されている。最近のディストリビューションであれば、大きな問題はないだろう。主要なLinuxディストリビューションにはバンドルされるか、対応していく予定のようだ。
| 要素 | バージョン |
|---|---|
| Linuxカーネル | 2.4.20以上 |
| glibc | 2.3.2以上 |
| GTK+ | 2.2.1以上 |
| XFree86 | 4.3.0以上 |
| 表1 ATOK X for Linuxの動作環境 | |
OSが異なることで、Windows版やMac OS X版などにあった機能で、Linux版で実現されていない機能も残念ながらある。リスト1に挙げたものが主なもので、基本的にほかのアプリケーション/ソフトウェアとの連携機能である。
手書きATOK(漢字検索、部首検索) AI辞書トレーナー お気に入り文書 iATOK ATOKナビ ATOK Sync Office連携 アプリケーション別設定切り替え 翻訳ソフト連携 フィードバック変換 連想変換 電子辞書検索 省入力データのユーザー登録機能
リスト1 Windows版のATOK 17でATOK for Linuxには搭載されていない機能
そのほか、ほかのOSのATOK 17やATOK Xからのデータのやり取りについては、以下のことが可能だ。
- Windows版およびMac OS X版ATOK17の辞書(システム辞書、ユーザー辞書)および省入力データが利用可能
- Windows版ATOK 17のスタイルファイルが利用可能(ファイルパーミッションの変更、文字コードをシフトJISからUTF-8へ変換する必要がある)
- ATOK Xのユーザー辞書、補助辞書、スタイルファイルを、環境移行ツールで取り込み可能
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