Qt/Embeddedのインストール――第1回 フレームバッファでQtアプリ(その3):UNIX USER1月号「デスクトップで動かす・学ぶQt/Embedded」より転載(3/5 ページ)
Qt/Embeddedを使って、Linuxデスクトップマシンで組み込みのGUIプログラミングを体験する本連載。今回はQt/Embeddedのインストールの後、動作確認を行い、デスクトップ上でフレームバッファを使用してプログラムが動かせるまでを解説します。
フレームバッファの利用
OSのフレームバッファを有効にする方法と動作確認手順がリスト5のドキュメントで説明されています。本連載ではVine Linux 3.0に沿って説明しますので、ご利用の環境に依存する部分は読み替えてください。
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- フレームバッファの設定と指定方法
/dev/fb0のオーナーで読み書きの両アクセスができるようになっているかを確認し、必要に応じてファイルモードとオーナーを設定します。
- フレームバッファの有効化
必要に応じてカーネルコンフィグレーションを設定し再構築します。Vine Linux 3.0の場合には、フレームバッファが使えるようになっているので、/etc/lilo.confにvga=0x31Aを追加して、リブートするだけでフレームバッファが使えます(実行例3)。
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vgaに設定できる値は、次のドキュメントで説明されています。
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Framebuffer-HOWTO.html
リブート時に左上にCPUの数に応じたペンギンのアイコンが表示されれば、OSのフレームバッファが有効になっています。
- コンソールモード
X11とコンソールを次のキー操作で切り替えられます*。X11を止めずにコンソールとの切り替えができるので便利です。
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この切り替えができない場合、「telinit 3」でコンソールにし、「telinit 5」でX11に戻せば良いでしょう。
- フレームバッファの動作確認
前述の「Enabling the Linux Framebuffer」に記載された動作確認プログラムをコンパイルしておきます。コンソールで実行すると左上にグラデーションされた正方形が表示されます。これで、ユーザーがフレームバッファを使えることを確認できます。
- gpmの停止
gpmがコンソールで動作しているとQt/Embeddedのマウスデバイスアクセスと競合するので、gpmを次のようにして停止します。
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- マウスデバイスとキーボードデバイスのパーミッション
使用するデバイスのパーミッションを確認し、必要に応じて設定を変更します。
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- アプリケーションの起動方法
コンソール使用時に落ちると、キー入力が効かなくなる場合があります。コンソールを利用するのとは別に、ネットワーク経由で外部からログインし、リブートできるようにしておくと安全でしょう。
アプリケーションの起動確認は、仮想フレームバッファで確認したサンプルを次のように起動します。
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サンプルコードを全部コンパイルしてあれば、ランチャーでいろいろなサンプルを動かせます。
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- アプリケーションの終了方法
機器に組み込まれた場合には不要ですが、プログラムに間違いがあった場合、キー操作Ctrl+Alt+BackspaceキーでQt/Embeddedアプリケーションをキーボードから終了*、コンソールに戻ることができます。
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