Q)会議やプレゼンのとき、外国人は冒頭にちょっとした気の利いたジョークやユーモアを入れるのが上手です。日本人が言う場合、どういうことに注意したらよいでしょう?
A)確かに欧米人は、ユーモアのセンスがあり、ウィットのある会話が上手ですね。特にジョークの好きなイギリス人は、常にコントをやっているようにも見えます。たとえば、ものすごく天気の悪い日に、ビショビショになって不機嫌な私に向かって、イギリス人の友達は、What a lovely day! などと平然と言ったりします。そのような時は、Really? なんて真顔で聞き返しては野暮ですよね。Yeah, I enjoyed it enough!なんて、応えたらいかがでしょう。
ビジネス英語でお馴染みのロシェル・カップさんは、多くの場合、アメリカ人のユーモアは、相手が予想していない受け答えをすることだと言っています。たとえば、Would you like some coffee or tea? と聞かれて、Well, I'd rather have vodka.(wineやsake=日本酒でもよい)と応えるなどです。
では、実際に使える例を少し挙げましょう。朝一番の会議の時に、参加者が眠そうにしていたら、We all need some caffeine, don't we? なんて言うのもいいし、参加者の気持ちをリラックスさせるために、I guess you prefer playing golf on such a beautiful morning like this, but please forget about it and let's get started.なんて言うと、その場が柔らかな雰囲気になります。
《映画の中から役に立つ一言》
今日は、最近のヒット作「ラブ・アクチュアリー」で、英国首相の役を務めたヒュー・グラントのセリフを紹介します。「Would you like to meet the household staff? 」(官邸のスタッフとお会いになりますか? )と聞かれて、典型的なイギリス人のユーモアで答えます。
「Yes, I would like that very much indeed. Anything to put off actually running the country.」(ええ、是非そうしたいです。国務を先延ばしにできることなら何でもね!)
この記事は、メールマガジン「B-zine」の内容を新たに加筆して掲載しています。
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光藤京子(みつふじきょうこ)
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