OpenOffice.org「Draw」はMS Officeには無い付加価値へ:OOo 2.0が変えるオフィスアプリ基準 第6回(3/3 ページ)
OpenOffice.org 2.0が変えるオフィスアプリ基準の6回目は、「図形描画」をクローズアップする。Drawは、Microsoft Officeには単独として無い機能を備えている。Word対抗のWriterなどと連携し、クリップアートの充実さを狙う。
図表をWriterで読み込む
最後に、Wrodの図表ギャラリーで、組織図とドーナツ型図表を描いた(D_test2_MS2OOo.doc)。
この図をWriterで読み込むと次のようになった(D_test2_MS2OOo.odt、D_test2_MS2OOo.pdf)。組織図は、コネクタの位置が変わってしまい、その位置も修正できなかった。ドーナツ型の図表は、そのまま読み込めた。
Draw/図形描画機能をどのように使うのか
これまで解説してきたDrawと図形描画機能を実際にどのように使うとよいだろうか。
まず、オフィススイートに付属してくるフリーの作図ツールとしては、十分実用になる。Microsoftの高機能作図ツールであるVisioと比較すれば、見劣りするしクリップアートも充実していない。しかし、それほどの高機能さを求めないのであれば、試してみる価値が高い。
また、オフィススイートに作図ツールが含まれることで、オフィススイートの用途が広がる。特に、これまでWordやPowerPointで作成してきた、凝ったレイアウトのカタログやチラシ/地図/配置図などは、より自然に描くことができる。
例えば、Wordで凝ったレイアウトのカタログを作る場合、テキストボックスや画像、図形を配置するが、どうしてもワープロが持っている段落などの構造の影響を受けてしまい、レイアウトした部品が自動的に次ページに送られたりと、配置が変化してしまうことがある。PowerPointで作ることも可能だが、プレゼンテーションツールは、そもそもこのような文書を作るツールではない。これに対してDrawを使えば、テキストボックスや画像を確実にそのページに収められる。
Microsoft Officeで描いた図形をOpenOffice.orgで利用する場合、ほとんど図形はそのまま読み書きできる。ただし、コネクタの互換性は低く、組織図などはそのままでは利用できない。今後の互換性向上に期待するか、改めて、Drawで描き直す必要がある。
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