CIOがこれほどまでにBIに注目する理由――CognosラバティーCMO:Interview(2/2 ページ)
企業の情報基盤として、BIを活用しようとする機運が高まってきている。GartnerのCIOサーベイでは、BIが優先順位の第1位にランクイン。BIのリーダーカナダCognosのデイブ・ラバティーCMOに聞いた。
ITmedia 日本でも日本版SOX法への対応が課題として注目されています。BIとの関係をもっと深く説明してもらえますか?
ラバティー氏 SOX法は段階的に導入が進みました。最初は404条から始まり、すべてをドキュメント化していくという段階からスタートしました。しかし、ドキュメント化をこれまでの手法どおりにやってみたところ、あまり効率の良い方法ではないということに気付きはじめました。いろいろな部門がいろいろなやり方でドキュメントを作成していった結果、しっかりとした透過性や可視化ができていないということが分かったのです。CFOの下にはいろいろな数字が集まってきますが、どの数字が本当に信頼できるのか、追跡や確認が行えない。そこにBIが活躍の場を見いだしたのです。
BIを使えば、同じデータソースから一定した方法で正確なデータも持ってくることができます。これによって、透過性やコントロールが高まり、しっかりした財務諸表が作れる。ビジネスのプロセスもフィックスされ、よく見えるというわけです。
ITmedia 最後に日本市場に対する期待を教えてください。
ラバティー氏 これまで以上に日本は戦略的に重要な市場と考えています。その現れとして、Report NetもCognos 8も日本市場でいち早く発表しました。
わたしたちがフォーカスを当てているのは、年商10億ドル以上のグローバル3500に入る大企業です。そのうちの25%〜30%を日本のグローバル企業が占めており、われわれのエンタープライズ向けの戦略がうまくはまっていくと思います。
コンプライアンスへの高まりもCognosにとっては追い風になります。さまざまな数字的な指標を見ても、日本は非常にエキサイティングな市場だと思います。
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