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情報共有の活性化を阻む8つの落とし穴よく効くエンタープライズサーチの処方箋(3/3 ページ)

文書管理システムやKMの利用が形骸化する中、簡単に文書公開できるツールと高速な検索エンジンが連携する、エンタープライズサーチ(企業内情報検索)に初めてトライする企業向きのソリューションが登場している。まずは使ってもらい、次第に情報共有の文化を育てていくのも有効な方法だ。

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簡単な導入と高速な検索処理能力を両立

 既に国内500社600サーバ以上で導入しているというNet-It Centralは、ファイルサーバにドラッグ&ドロップすることで、社内Webに公開できる登録機能や、アプリケーションを立ち上げずに文書内容を高速に閲覧できる機能、および全文検索機能によりヒットしたページを直接表示する機能などを主な特徴とする。また、文書内容を表示しても印刷やコピーを禁止する漏えい防止機能、更新情報をRSSで配信する機能なども備える。主に、営業部門や販売部門への情報公開・共有に合わせた作りになっている。

 一方の検索エンジンUltraseek(日本語版)は、かつての検索ポータル「Infoseek」で使われていた検索エンジンを元に開発されたもの。日本語形態素解析(*1)による自然文検索手法をとっており、インターネット/イントラネット向けにパッケージ化したエンタープライズ向けの検索エンジンとなっている。

 Ultraseekは、基本的なWeb文書のインデクシングと検索の機能に加え、ファイルサーバ内の文書のインデクシング、HTML以外のXML文書や各種アプリケーションファイル内のインデクシングを備える。これにより、Webブラウザからファイルサーバ、DBなどのイントラ内情報リソースを対象とした検索のほか、Web検索同様の検索クエリの利用、検索ページのデザインのカスタマイズなども可能となっている。言語学的手法、ステミング(*2)、リンク解析、言葉の位置・頻度・希少性に基づいた重み付けの最適値により結果を確定するという。

 また、インデックス全体の再構築というやり方ではなく、スパイダーが差分だけ更新するため、インデックスの作成時間も大幅に短縮した。Ultraseekの販売元であるディージー・アンド・アイベックスによると、Ultraseekが最も評価されているのは、簡単なインストール方法と、最大検索処理件数15件/秒といった満足できるレベルのパフォーマンスだという。

 文書のWeb公開が簡単にできるツールと、多様な文書を高速に検索できるエンジンの連携は、ユーザートレーニングも必要ないことからTCOも低く、エンタープライズサーチを初めて導入する企業向きのソリューションといえる。このようなツールで、小さく始めて社内の情報共有の文化を大きく育てていくのも、エンタープライズサーチ活用を成功に導く1つの方法だろう。


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