ラティス・テクノロジー(ラティス)と日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は6月22日、3Dデータの管理におけるセキュリティ事業で業務ならびに資本提携を行うと発表した。
ラティスの軽量3次元CAD(3D-CAD)表現技術「XVL」は、3Dデータを数百分の一に軽量化できるなど、必要となるデータを高速で取り出すのに適している。多大なデータ管理が必要な製造業分野でXVLは広く普及しているが、企業間でのデータ受け渡しの工程が増加したことにより、データの機密管理が課題となっていた。
今回の協業により、XVLと日立ソフトの3Dデータセキュリティ製品「XVLstaff」を組み合わせることができるようになる。XVLstaffは、XVLで生成したデータの不正持ち出しや、盗難、紛失、ネット流出、誤配信に対応するセキュリティツールで、閲覧者へのアクセス制限や、閲覧期間の設定などができるのが特徴。データ受け渡しにおけるセキュリティ強化が図られる。
XVLstaffに加えて、ラティスから3Dデータ編集ツールの「XVL Studio Ver.7.0」も併せて発売される。発売は7月から。ラティスは、今回の提携によって2007年度に15億6000万円の売り上げを目標としている。なお、日立ソフトはラティスの株式を800株取得し、トヨタ自動車に次ぐ第2位の株主となった。
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