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SAP、増収増益――全地域で売り上げ増
SAPの4〜6月期決算は、売上高は前年同期比10%増、純利益は同8%増。ソフトウェア収入は同18%増で、アジア太平洋地域をはじめ、各地域で2けたの伸びを示した。
独SAPが7月19日発表した第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高は前年同期比10%増の24億2000万ユーロ、純利益は同8%増の4億4900万ユーロ(1株当たり0.37ユーロ)だった。為替変動の影響を除くと、売上高は同14%増となる。
ソフトウェア収入は7億1500万ユーロで、前年同期比18%増。地域別では、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域が同22%増、アジア太平洋地域は同27%増、北南米地域では同10%増と、全地域で2けたの伸びを達成。為替変動の影響を除くと、伸び率はEMEAで23%、アジア太平洋で31%、北南米で15%だった。
ソフトウェアおよび関連サービスからの収入は17億1000万ユーロで、前年同期比16%増。SAPによると、中核エンタープライズアプリケーション市場における同社のシェアは4〜6月期末時点で26%。前年の同四半期末時点の23%、1〜3月期の25.1%のいずれも上回り、6四半期連続でシェアを拡大している。
ヘニング・カガーマンCEOは、4〜6月期決算について「当社のグローバルな強みの表れ」とコメント。下半期に向け、「エンタープライズSOAの採用をさらに拡大し、中堅企業でのプレゼンスをより一層強化する」としている。
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