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富士通、ERPの生産管理分野でシェア1位
2006年の国内ERP市場の生産管理業務分野において、富士通が出荷金額でシェア1位となった。国産製品は海外製品に比べ、現場のニーズに即した機能改善が図られており、支持を集めた。ITR調べ。
アイ・ティ・アール(ITR)は1月7日、国内ERPの市場規模と市場動向をまとめたリポート「ITR Market View:ERP市場2008」の結果を発表した。
リポートによると、2006年度の中堅企業向け国内ERP市場の生産管理業務分野の出荷金額では、複数の生産管理製品を持つ富士通が12.3%で1位となった。2位は東洋ビジネスエンジニアリングで11.1%、3位はインフォア・グローバル・ソリューションズが9.1%、オービック、日立製作所が8.5%と続く。21社が競合する同市場で、各ベンダーのシェアの差がいずれも2ポイント以下と僅差を示した。
国産のERPパッケージは、きめ細やかなニーズへの対応や現場に即した機能の改善などが評価を受けた。海外製品はインフォア・グローバル・ソリューションズ、ローソンソフトウェアといった産業や業種に特化した製品を除くと、シェアは低かった。
2006年度の国内ERP市場規模は出荷金額で前年より10.0%増の877億円となった。ERPへの投資は伸び、2007年度は8.7%増となる見通しという。
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