1000万ユーザーからの反響がやりがい――ミクシィ:新人社員の声を聞け(4/4 ページ)
IT業界で働く新入社員の生の声を伝える座談会企画。第3回目を飾るのはミクシィだ。「1000万人の反響にやりがいを感じる」「将来は時間銀行のような概念が生まれる」――枠にとらわれない彼らの発言から、ミクシィがはぐくんでいる企業文化が見て取れる。
おかしいと感じた仕組みは自分で変えます
――話は変わりますが、社内にはビリヤードやダーツなどバラエティに富んだ施設がありますね。
木村 昼食後に本気で卓球をすることもあります。
坂入 気分転換に施設を使っていますね。ダーツ台もあります。競争率が高いのはマッサージ機です。新入社員も遠慮なく使っています。
天谷 それらを設置しているのがコラボレーションスペースです。机の横にはさまざまなジャンルの雑誌が積み上げられています。乗馬雑誌の横に卓球雑誌が置いてあるなど、本当にばらばらです。雑誌を持ち寄って「なぜこのテーマが面白いのか」と議論をしている光景も目にします。
坂入 会議室はホットゾーン、ニュートラルゾーン、クールゾーンという3つのコンセプトを持っています。クールゾーンである青い部屋は冷静な会議に、ホットスペースはブレストに、ニュートラルゾーンはフランクに話す時に、といった使い分けをしています。
一同 さすがオフィス移転担当。
木村 場所を変えることで仕事にもメリハリを持って取り組めますね。
――ミクシィの企業文化で特徴的なものがあれば教えてください。
天谷 趣味にのめりこむレベルがみんなすごいです。1冊の本でも書けそうなセミプロが多いかなと。
坂入 凝り性で好きなことを突き詰めるこだわり派が多いんじゃないかな。最近社内では、ミクシィの企業文化や価値観を育み、会社で働くことの楽しさをさまざまな施策につなげようという主旨の「I Love ミクシィ プロジェクト」が始まりました。現状の仕組みがおかしいと思えば自分で変える、といった気質を感じます。企業文化の1つですかね。
天谷 開発部では自分の研究に時間を当てることができる制度があります。開発したプロダクトを全社的に公開すると、同じ考えや志を持った人が集まります。そこから新たなプロジェクトが誕生することもあります。
前坂 全社で共有すれば結構な人数がポジティブで温かいフィードバックをしてくれます。共有に関しては随一だと思います。
坂入 Web2.0を地でいく文化ですね。
前坂 (流行の言葉である)Web2.0って言ってはいけない!
一同 (笑)
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