NECは3月4日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2009年4月から稼働を予定する新スーパーコンピュータ(スパコン)システムのサブシステムに、ベクトル型スパコン「SX-9」が導入されると発表した。
提供するのは、SX-9が3台で構成されるシステム。理論ピーク性能は最大4.8T(テラは1兆)FLOPSとなる。宇宙エンジンの数値シミュレーションや、惑星探査の宇宙航行システムの情報として重要なプラズマシミュレーションなど、宇宙環境や機器の耐久性試験評価に利用される。
このたびJAXAが刷新するスパコンのメインシステムには、富士通製のスパコンが採用される。
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