外付け型ディスクストレージ、メインフレームの落ち込みが20%超える
オープンシステムのディスクストレージで4年連続売り上げがプラス成長――IDC Japanは国内の外付け型ディスクストレージシステムの実績を発表した。
IDC Japanは3月18日、2007年における国内市場の外付け型ディスクストレージシステムの実績を発表した。外付け型ディスクストレージシステムの国内での売り上げは2238億円で前年より1.1%増え、出荷容量は227.9Pバイトで同50.4%増となった。売り上げは2006年から2年連続でプラス成長している。
IDC Japanによると、2007年はメインフレーム・ディスクストレージシステムが落ち込んだが、UNIX、Windows、Linux、NOS(Network Operating System)といったオープンシステム・ディスクストレージシステムでは高い成長が見られた。売り上げは、メインフレームは前年比21.8%減だったが、オープンシステムは同9.5%増となった。オープンシステムのストレージは2004年から4年連続でプラス成長を遂げている。
システム単価が500万円〜3000万円未満のミッドレンジ製品や、3000万円以上のハイエンド製品の需要が高まったことが成長の要因という。ミッドレンジ製品の売り上げは前年の21.7%増、ハイエンド製品は同7.8%増だった。
出荷容量では、メインフレームは前年より34.4%増、オープンシステムは同55.1%増と高い成長を見せた。オープンシステムでは、ミッドレンジ製品の出荷容量が同81.8%と大きく伸びた。筐体内にファイバーチャネルドライブとSATA(シリアルATA)ドライブのエンクロージャを搭載し、システム容量を増やした「混載機」の出荷が増えたことなどが要因という。
IDC Japanのストレージ/サーバー/HCPグループの森山正秋ディレクターは「2007年は内部統制強化に対応したディザスタリカバリの投資が進み、ディスクストレージシステムのアップグレード需要が高まった」と話している。
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