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それなりに多いSaaS普及への課題連載:SaaSで一歩抜け出す中小企業(4/4 ページ)

SaaSの普及にはさまざまな問題があるが、ベンダーはそれぞれ工夫をこらした動きをし始めている。

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  • 4.コンプライアンスのように継続投資が必要なもの

 今後ニーズが高まることが期待される分野であり、会計ソフトベンダーのSaaS参入が今後活発化すると予想される。既にPCAやオービックビジネスコンサルタントが、マイクロソフトとKDDIの共同SaaSソリューションである「BusinessPort」への参加に名乗りをあげるといった形で顕在化してきている。

  • 5.人事/給与系

 比較的カスタマイズが少ない定型業務として、人事/給与といったスタッフ系業務分野がある。日本でもラクラスがSaaS+BPOというビジネスモデルで既に事業を開始している。この分野は「非コア業務」でありながら、すべての企業で欠かすことのできない業務であり、SaaSとの親和性が高いと考えられる。

  • 6.バックアップ系

 欧米ではSaaSを利用している分野の1つとして市場を形成しつつあり、SaaS利用ユーザーのバックアップの今後の利用意向も高いようだ。近年国内でもBCP(Business Continuity Plan 事業継続計画)への関心が高まりつつあり、BCP対策に多額の費用を投じられないSMBを中心に今後バックアップ関連のSaaSソリューションの登場が予想される。ただし、バックアップ系についても、事業リスクやセキュリティに対するリテラシーの高さは企業規模に相関することもあり、徐々に普及していく分野だと考えられる。

  • 7.オールインワン系(+BPO=Business Process Outsourcing、XaaSなど)

 上記1〜6は、単体アプリケーションとしてピックアップしたが、ユーザー観点からいうと、SaaSは1つの提供形態にすぎないため、サービスのすべてがSaaSであっても、一部がSaaSであっても、サービス料金分のメリットを享受できれば問題はない。すると「SaaS+BPO」やさらには「SaaS+BPO+ハードウェア」など、多様なサービスが誕生することも十分に予測できる。

 富士通やNEC各社のSaaS本格参入戦略事例においても、BPOは欠かせないビジネスモデルとして位置付けられており、NECでは既に「ハードウェア+保守」サービスを開始している。

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