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「スモールスタート」したNGNを企業はどう使う?:シンクタンクの見解(3/4 ページ)
NTT東西は3月末にNGNの商用サービスを開始した。皮肉交じりに「スモールスタート」ともいわれるが、今後企業はNGNをどのように使うのか。NRIの藤吉氏に話してもらう。
ユーザー企業のNGN活用
通信とITが融合した新しいNGNのアプリケーションやサービスをユーザー企業が自由に利用するためには、プラットフォームの整備と対応製品の登場を待たねばならない。特に金融取引のようなミッションクリティカルな業務やプライバシーにかかわる顧客情報を扱うビジネスにおいて、新しいネットワークであるNGNを利用できるかどうかについては、信頼性を含めた十分な検証が必要である。
したがって、ユーザー企業がNGNを利用する場合には、当面の間は、インターネット回線では実現できない通信品質を確保した拠点間での接続やテレワーク、テレビ会議などのシステムの利用が主となるだろう。
また、NGNならではの高いセキュリティを利用したサービスにSaaSやASPサービス、プレゼンス(状態)情報と連動した固定電話と携帯電話、電子メールなどの複合サービス(ユニファイドコミュニケーション)などがある。これらに加え、無線ネットワーク(携帯電話)まで含めたオールIP化が実現してパソコン、携帯双方でのシームレスな利用ができるようになれば、インターネット上で提供される同種のサービスとの違いを示しやすく、利用メリットが生まれるだろう。
将来的にはIPv6を利用してセンサーやカメラなどの端末を1台1台リモートで管理し、オフィスインフラの省エネや防犯に利用することもできる。(図2)
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