ニュース
個人の健康情報をWeb上で入力 ウィルコムなどが医療サービスを発表:電子カルテを持ち歩こう
健康情報を入力して、閲覧・更新ができるサービスをウィルコムらが開始する。入力したデータはPHS端末で表示でき、それを基に適切な診察などが受けられるという。
ウィルコムなどは5月12日、電子カルテを活用した医療サービス「ポケットカルテ」の試験サービスを6月1日に開始すると発表した。
ポケットカルテは、定期検診の記録や通院履歴などの健康情報をインターネット上に電子カルテとして蓄積し、閲覧および更新ができるサービス。
6月1日に開設するポケットカルテのホームページから健康情報を入力すると、PCやPHS端末を通じて特定健診データの登録や閲覧ができるようになる。
ユーザーは、PHS端末に表示した健康情報を初診時に医師に見せることでより効果的な診察を受けられるようになる。患者の病歴をその場で把握できるため、救急現場や医療機関で適切な治療が可能となる。
試験サービスは、ウィルコムのPHS通信サービス利用者が対象。本サービス開始の10月まで継続する。ポケットカルテの開発は、ウィルコムのほかにNPO法人日本サスティナブル・コミュニティー・センター、アピウス、メディカルコミュニケーションが共同で実施した。
関連記事
- ウィルコム、モバイル端末の新しい形「D4」を発表
ウィルコムは、Windows VistaおよびIntel Centrino Atomプロセッサを搭載するモバイル情報端末「WILLCOM D4」を発表した。 - ケータイカルテで病診連携実現を目指す:第1回 ひたむきな開業医の挑戦がケータイにやってきた
かかりつけ医と総合病院の専門医が機能分担することにより、効率的かつ効果的な医療を実現する病診連携実現のため、電子カルテのさらなる普及が待たれている。そこに、携帯電話での取り組みが始まっている。 - ケータイカルテで病診連携実現を目指す:第2回 患者本位の医療サービスの本命となる「現代版健康手帳」
ケータイカルテの姿は、実は多種多様。セキュリティや実用性との兼ね合いで、使われ方もさまざまだ。共通しているのは、「現代版健康手帳」として着実に普及しつつある現状だろう。 - 「高機能よりも管理が容易な方がいい」電子カルテ導入を機にSANを構築した小児病院
米サンディエゴにある小児病院「Children's Hospital San Diego」は、メディカルレコードシステムの導入に合わせてSANを構築したという。そのためのストレージ製品の選択肢は「管理の容易さ」を重視したという。 - 徳島大学病院、電子カルテシステムにATOKを導入
徳島大学病院は電子カルテシステムにジャストシステムの「ATOK」と「医療辞書 for ATOK」を導入したと発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.