デルは5月13日、仮想化を駆使してソリューション事業を強化すると発表した。仮想化に適したサーバモデル、仮想化ソフトウェアのOEM提供、ストレージのアセスメントサービスを新たに始める。
サーバモデルの拡充としては、PowerEdgeの2モデル「PowerEdge R805」「PowerEdge R905」を発表。AMDのクアッドコア Opteronプロセッサを搭載し、現行製品に比べてメモリスロットが2倍になった。I/Oの拡張性を高めたことで仮想化環境の構築にも対応できるようになった。両モデルとも「VMware ESXi」と「Citrix XenServer」をFlashストレージに搭載している。
サーバ仮想化ソフトウェアのラインアップには、新たに「VMware ESXi 3.5」と「Citrix XenServer 4.1」を追加。従来製品の「VMware Infrastructure 3」も含めて提供を開始した。ハイパーバイザー製品である上記に加え、「VMware ESX 3.5」「OracleVM」を加えた主要ハイパーバイザーのサポートが実現した。
ストレージのアセスメントサービスでは、サーバの仮想化やストレージを統合するアプリケーションごとの容量割り当てといった課題を、iSCSIの技術を活用して取り組む。複雑なタスクを自動化し、プロビジョニングを可能にするDell EqualLogic製品を提供していく。サービスの開始は5月下旬を予定している。
価格は、PowerEdge R805が53万7600円から、PowerEdge R905が81万7950円から。
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