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SAP、資生堂の基幹システムを構築:BIも活用
SAP ERP 6.0とSAP NetWeaver Business Intelligenceの導入により、資生堂の販売・物流、会計システムの効率化を図った。
SAPジャパンは5月20日、資生堂の基幹システムを「SAP ERP」で構築し、4月1日に稼働を始めたと発表した。
資生堂および販売会社の資生堂販売に基幹業務ソフトウェア「SAP ERP 6.0」および分析・リポートツール「SAP NetWeaver Business Intelligence」(SAP NetWeaver BI)を導入し、販売・物流、会計システムの効率化を図った。
販売・物流システムでは、化粧品事業の販社や専門店、小売り業者との受注や出荷業務について、仕組みをパターン化して事業の立ち上げを簡素化にした。会計システムでは、各グループ企業が担当していた会計業務を効率化した。
SAP ERP 6.0とSAP NetWeaver BIの導入は、日本総研ソリューションズ、日本IBM、IBMビジネスコンサルティング サービスの3社が担当。システムの導入に加え、SAP導入の構想立案、業務プロセスやコード標準化の推進、ブランドチャネル別の損益管理を実施した。
今後は、2年以内に同会計システムを資生堂の国内の子会社にも順次導入していく予定という。
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