日本オラクル、価格を半額に抑えた文書管理のエントリー製品を発売 :版管理に最適
文書管理の基本機能を備え、原本の不用意な配布や複製を防げる製品を日本オラクルが発売した。
日本オラクルは6月3日、ドキュメント管理製品「Oracle Universal Content Management Standard Edition」の提供を開始した。価格は1プロセッサ当たり656万2500円。
Oracle Universal Content Management Standard Editionは、「Oracle Database」に格納した文書や画像などを管理するアプリケーション。文書の登録、版管理、検索といったドキュメント管理の基本となる機能を持つ。文書をHTMLに自動変換する機能も備えており、HTMLに変換した文書をWeb上に保存できるため、文書の不用意なダウンロードや配布、複製を防ぐことができる。
同製品は、1プロセッサ当たり1312万5000円となる上位機種「Oracle Universal Content Management」のエントリー製品に当たる。上位機種ではCMS(コンテンツ管理システム)などWebサイトの構築機能を備えていたが、Standard Editionでは搭載する機能を文書管理全般に絞り、価格も半額に抑えた。「将来的に文書管理機能を拡張して運用したいと考える企業向け」(同社広報)の製品で、中規模の企業や企業の部門内での利用に適しているという。
日本オラクルは、同製品の販売とシステム構築において、新日鉄ソリューションズと協業を開始した。新日鉄ソリューションズは、ハードウェアおよびOS、Oracle Universal Content Management Standard Edition、初期セットアップを含んだメニューを980万円から提供する。
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