EMCジャパンは6月4日、バックアップソリューションの新製品群を発表し、バックアップストレージ環境の課題や市場動向について言及した。
新製品は、中堅企業向けのストレージバックアップシステム「EMC Disk Library 3D 1500/3000」(8月1日より提供開始、価格は1456万円から)、未使用のHDDを休止させる機能などを追加した仮想テープライブラリ「EMC Disk Library 4000」(9月1日より提供開始、価格は2648万円から)、従来製品と比べてTCO(総所有コスト)を最大25%削減できるバックアップソリューション「EMC Avamar Data Store Gen 2」(6月4日より提供、価格は409万円から)、データバックアップソフトウェア「Avamar4.0」(6月4日より提供)の4製品。いずれもデータ重複除外機能を持つのが特徴となる。
EMCジャパン執行役員マーケティング本部長の高橋俊之氏は「企業内で扱うデジタル情報量は年々増加している。一方、企業のストレージ投資の伸び率は情報量の伸びに追いついておらず、利用できるストレージの容量は限られてしまう。情報量とストレージ容量の差が広がっている」と指摘する。その差を埋めるキーとしてデータ重複除外機能を挙げ、新製品に搭載した。
現在のバックアップストレージ市場は、OverlandやQuantumを代表とするテープメーカー、FalconStorやSymantecなどのソフトウェアベンダー、IBMや日立といったストレージベンダーがひしめいている。そこにデータ重複排除技術を提供するDiligentやCOPANといった企業が参入し始めている。EMCジャパンBuRA事業部事業部長の浮田竜路氏は「Diligentを買収したIBMなどを見ると、重複除外技術は意識されている。(同技術を持つ)新興勢力と積極的に手を組むことでバックアップストレージ市場は拡大していく」と話す。
「EMCはバックアップを軸としたサービス、ソフトウェア、ハードウェアを提供しており、企業の規模や環境にかかわらず、最適なソリューションを適材適所に届けられる」(浮田氏)
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